明日は有馬記念!というわけで馬の本のご紹介
筆者はウマと暮らすために与那国島に移住してしまったライターの河田桟さん
与那国島には野生のウマが生息しているそうです。
ウマの会話の中心はボディランゲージ
耳が少し開いているときはくつろいでいるとき
ピクピク動かしているときは気持ちがざわめいているとき
後ろにぴったりつけているときは攻撃寸前
ウマがこういう耳をしていたら後ろに立つと蹴られるかもしれないそうです。
こんなふうに目、鼻、しっぽの様子でウマがどんな気持ちなのかイラストつきで解説されています。
ウマは賢い動物です。人間が簡単な言葉や合図を教えれば、それを覚えて、反応してくれるようになります。
逆に、もし人間であるあなたが馬語を理解したら(人間だって賢い動物なのだから、やればできるはず)まずウマは「お!」と驚きます。「このいきものはヒトのようにみえるけど、どうやらウマのことばがわかるようだぞ」とあなたに注意を向けてくるのだそうです。
言葉の通じない外国に行ったときに「こんにちは」とか「ありがとう」というだけで反応が違ってくるのと似ているのだと言われると、ああ、そうかと思います。
まず知っておいて欲しいのは「ウマは人間のように考えない」ということ
これは、対人間でも同じではないでしょうか。
「あなたは私と同じようには考えない」
ここを押さえておくだけで、人と人とのお付き合いもとても楽になるように思います。
そして、ウマに限らず、生き物に関わろうとするとき、一番大切なのは、その存在に対する「敬意」だとおっしゃいます。
「敬意」を持って接すれば、ウマたちは驚くほどたくさんのことを伝えてくれるそうです。
ゆるやかにつながること、受け入れること、躍動すること、風のように駆けること、遊ぶこと、くつろぐこと……
厚さ8ミリのこの薄い本は、「『馬語手帖』が、ヒトとウマの未来にとって、豊かさを運ぶ『風のひと吹き』になったらいいなと願っています」と結ばれています。
注 馬語が分かっても競馬で勝てるとは限りません。