コーダという言葉をご存じでしょうか。

「聴こえない親から生まれた聴こえる子」のことだそうです。

 

日本手話と日本語対応手話というのがあるということも知りました。

 

生まれつき聴こえない人と人生の途中何らかの事情で聞こえなくなった人との違い。

 

言われてみれば当たり前ですが、今まで考えようともしなかった。

 

知ろうとも考えようともしていないことはたくさんあります。

 

 

作者の丸山正樹さんはそんな実情を知ってもらいたいとこの本を書き始めたそうです。

自身はろう者でもろう者の家族でもありません。

 

ミステリーなのです。

 

物語は静かに進行します。

悲しいお話なのですが、悲しいままでは終わりません。

 

福祉関係のノンフィクションなら手にしなかったと思います。

いろんな世界があります。