万博も盛況の中、終わり、ミャクミャクが買える都内のショップも先月末までにぎわっておりました。

 

さきの大阪万博のとき幼児だった私は「中学生になったらお母さんを万博に連れていく」と自分が言ったのをはっきりと覚えています。その後、中学生はそれほど大人ではないこと、万博はいつでもやってるわけじゃないことがだんだんわかってきました。それが、まさかの母が生きているうちに、大人の私が万博に連れていく機会が訪れましたが、結局行かずじまい。後悔だわあ。

 

 

というわけで、2025大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」を設計した藤本さんの展覧会に行ってみました。

 

 

 

まず会場に入ってすぐのところにこちらが展示されています。

 

この5点は藤本建築の思想をコンセプチャルに表現しているものだとか。

 

建築と自然の融合、両社の境界線の曖昧さといったものを読み取るんだそうです。

 

 

建築に詳しくもないし、難しいことはわからないのですが、やっぱり建物って身近なんですね。

模型は見ていて楽しいです。

 

 

 
 
 
 

こんなものもアートになる
 
 

大屋根リングの1:5模型

 
 

中を通れます。
 
個人的にはなんかこれが広々しくて気に入った。

仙台市(仮称)国際センター駅北地区複合施設 (2024年提案版)1:15模型
 
 
 
 

未来の森 原初の森-共鳴都市2025
 
美術館は53階にあって、窓のある部屋からは海が見えます。
そうか、六本木って港が近いんですね。
 
 
『藤本壮介の建築 原初・未来・森』森美術館 ~2025年11月9日まで
 
 
同時開催で、クリスティーン・サン・キムのインスタレーション作品《群衆のため息》が出展されていました。
 
人の「ため息」を録音して、加工した音が流されているのですが、心臓の奥から突き上げるような感覚は初体験。
 
なんとなく落ち着かないので、監視員さんのメンタルが気になって、「ずっとここにいておかしな気分になりませんか」と聞いてみたら、お姉さんは「大丈夫です」とにっこり微笑まれました。
 
慣れるのかな

 

 

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続きまして、山種美術館に向かいます。
歩いても30分ぐらいですが、、、地下鉄に乗って恵比寿からせめましょう。
 
ビールには目もくれず美術館を目指します。
 
護岸のはるか下方に細々と流れる渋谷川とか、タコ公園とかあって、散歩したら楽しそうだけど、雨が降りそうな金曜日、黙々と歩き、
 
 
着いた。
 

駅から案外距離があります。(微妙にのぼりだし)
 
『日本画聖地巡礼2025』ー速水御舟、東山魁夷から山口晃までー
と題して、名画の舞台となった日本各地、さらには海外も巡ります。
 
奥村土牛の〈鳴門〉とか、東山魁夷の〈年暮る〉とか、どの絵もすばらしいんですが、
 
秋なので、奥田元宋の〈奥入瀬(秋)〉の前でゆっくりすることにします。
 
赤々と燃える紅葉に清流
若々しさとか、みずみずしさを感じます。
 
キャプションによると作者が70歳のときの絵だそうで、これは意外でした。
 
元宋さんは奥入瀬を気に入っていて、年に何度も渓流の写生に訪れていたそうです。
 
 
唯一、写真撮影ができた作品

速水御舟〈名樹散椿〉
 
ほかにも、横山大観〈飛瀑華厳〉なんかが印象に残りました。
シュッとしていてかっこいい。
 
 
ロビーには喫茶室もあって、作品にちなんだ和菓子が供されています。
 

横山大観〈年暮る〉から除夜
 
 
コンパクトな図録は優れモノ

糸綴じでぺたんと開きます。

 

名画に描かれた場所の写真も載っていて、楽しいです。

 

 

山種美術館は、♪私のお墓の前で泣かないでください♪の秋川雅史さんのお気に入りの場所だと東テレで紹介されていました。

 

『日本画聖地巡礼2025』ー速水御舟、東山魁夷から山口晃までーは11月30日までです。

 

 

おつき合いありがとうございます。