小日向るり子の徒然ブログ

小日向るり子の徒然ブログ

心理カウンセラー小日向るり子のブログです。
職業「カウンセラー」としての枠を少し外して、人間心理、人間観察、恋愛心理、日々のことなどをつづります。

カウンセリングスペース フィールマインド 代表

心理カウンセラー『小日向るり子』 


<経歴>

(社)日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー

JAA認定 アロマコーディネーター

任意団体「ハートストレングス」 副代表


新卒で入社した出版社に勤務しながら10年目。このまま一生を終わるのかと思ったら

「何か絶対違う!」と思い、かねてから興味があったアロマセラピーを勉強し、

アロマコーディネーター資格を取得。

その翌年、インフルエンザで出勤停止になっていた3日目。何気なく見つけた

「ボランティア電話相談員募集」の記事に吸い寄せられる。課題作文を徹夜で書き上げ応募。

研修期間を経て、一般社団法人の自殺予防電話相談員として4年間活動。

その過程で心理学を学問として学んでみたい欲求が高まり、

社会人16年目を前に会社を退社し産業カウンセラー資格を取得。

その後、行政機関でハラスメント相談員をしていたが、次第に自分の思うカウンセリングを

やりたいとこれまた熱く思うようになり、1年の準備期間を経て2012年に独立。


こんな経歴でカウンセラーになりましたが、このブログでは、肩書を外した、

素の 『自分』 をつづっています・・・


エキサイトお悩み相談室でも相談員をしています。


小日向 るり子


専門家プロファイル

受験シーズンなので、また受験についての思い出を書いてみたいと思います。

皆さんは受験に落ちた人を慰める場合、何という声がけをしますか?

最近ある方とそんな話になった際
「受験なんて運だから」
となぐさめる人がいるということをお聴きしました。
個人的には受験に失敗したときに

「運だから仕方ないよ」

となぐさめられても、受験までにしてきたことや、受験当日の体調や不慮の出来事の有無など背景にはいろいろあるので、このなぐさめは納得できる人とできない人でわかれるような気がします。
なので何か当人から発信があったら傾聴にとどめるのが基本で、何も言ってこなければ何も言わないのが良いのではないかと思うのですが、

実は私自身は大学受験失敗に対して

「これは運命だ」

と思うしかない体験をしています。

私は、父からは「うちには金がないから大学に行くなら地元の国立か公立しかダメだ」と言われ、母は「女の子は高卒か専門学校くらいがかわいい。学歴なんてつけても結婚の邪魔になる」と言われて育ちました。
絶対に家を出たい&もう少し学びたい&理数系が壊滅的にできなかった自分。
親をなんとか説得して京都の私立4年生大学1校と京都の私立短大1校の受験を許してもらい、地元公立大学の二次試験前に短大の方のみ合格が出ていました。
私は念願の家を出れることと、修学旅行で好きになった京都という街に思いを馳せ、その短大に合格した時点で地元公立大学の受験熱量はあまりなかったのですが、父親と高校の担任(高校の実績として国公立合格者数をあげたい)に説得されて、地元の公立大学を受験することにしました。

ちなみにセンター試験の点数だけでみると、その公立大学の合格確率は50%くらいでした。
ただ、そこは二次試験の配当が高かったことと、二次試験の受験科目は比較的得意な英語と得意な小論文だったので、二次を失敗しなければ合格できるかな、と感じていました。

で、二次試験当日。
午前の英語が終わった時点で手ごたえはまあまあ。英語と小論では小論文の方が配点が高かったので、普通に書けば合格できるくらいの気はしていました。私は小論の全国模試では全国で10位以内に入ることが何度かあるくらい小論文が得意だったからです。
小論文のお題は自分にとってそんなに難しいものではなく、サクサクと進めていました。
予定配分ではいつものように、ラスト40分になったら清書にうつって仕上げようと思っていました。

そして時計をみて、さあ今から清書タイムだ、と思ったとたん、監督者から声がかかりました。


「あと10分です!」

え?!


びっくりして黒板を見たら、終了時間は15時30分と書かれていました。私はなぜか終了時間は16時だと勘違いしてしまっていたのです。どうりで机の間をまわっている試験監督が私の横でふと立ち止まったわけです。

あの時に実はもう終了時間まであと15分を切っていた。

私の清書用の原稿用紙が白紙だったので、試験監督はびっくりして立ち止まったのだろう。


頭が真っ白になり、鉛筆を持つ手が震え、当然10分で800文字など書けるわけもなく・・・

そうして私の大学受験というイベントは終了したのでした。
学校の定期テストや模試でも1度もしたことがないミス、終了時間を間違えるというミスを本番でしてしまった。
もうこれは運命だな。
試験が終わったとき、もはや何だかすがすがしい気持ちになったことを覚えています。

それから1年半が経って。
私はある企業の就職試験に挑んでいました。その企業は人気企業で2500人くらいの応募者の中から採用されるのは数人という狭き門。
一次は書類でふるいにかけられて、二次試験が会場で筆記試験でした。
筆記試験はタイトルが出題されて、そのタイトルで自由に作文を書きなさいというものでした。
そのタイトルを見たとき、正直私は、ヤッタ!!と思いました。
なぜなら「運命」が作文のタイトルだったからです。
この日のためにあの小論文の失敗があったのだなあと思いました。
結果はもちろん二次試験通過。
苦い経験や失敗は無駄じゃないと言うけど、それは真実なのかもしれないなあと思えた出来事でした。
(最終的にその企業は最終で落ちましたが)

私は失敗をした時に

「この失敗が無駄じゃなかったと思える未来にすればいい」

と思って気持ちを切り替えることが割と早くできるのですが、それはあの大学受験の小論文の時間見間違え事件と就職試験の出来事が線でつながったという経験があったからだと思っています。

大学受験であれ何であれ、過去の失敗に固執してしまうのは、今が幸せじゃないからなのだと思う。
だから過去を思い出して落ち込むことが多い人は、もっと刹那的に「今」の自分を満たすことに貪欲になった方がいいのではないかと思います。
4年後の「今」が幸せであれば、大学受験の失敗だって意味があるものとして思えると思うよ。
その日を目指して今日から生きればいい。



ランニングコースに咲いている梅の木が満開でした。

月末に数年ぶりに市民マラソンに参加する予定。

完走できるか不安ですがとりあえず練習頑張る。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

フィールマインド

小日向るり子

 

エキサイトお悩み相談室でも待機しております。よろしくお願いいたします。

 

 

ここ最近ゼクシィさんのサイト版「セキララ・ゼクシィ」に書いた記事一覧です。

 

上手な断り方とは?職場・友達・恋愛別に解説<例文付き>

感傷的とは?言葉の意味・使い方から「感傷的な人」の特徴まで

マイペースとは?行動・性格の特徴やメリット・注意点を解説!

優しすぎる人の特徴・心理!生きづらいと感じる場合の対処法は?

ありがとう以外の「感謝の言葉」!言い換えを例文付きで解説