何年か前に直木賞を取った作品、松井今朝子著「吉原手引草」を読んでみました。
ざっくりとあらすじ。
吉原一とうたわれる花魁、葛城が身請け先も決まったというのに突如忽然と吉原から失踪。
一人の物好き?の男が葛城と関係のある16人の人達に葛城失踪事件の真相を訊ねていく。
おもしろかったです。
16人の男女、吉原で働く、または客としてそれぞれの立場から葛城の人となりが語られていきます。
吉原のシステムや位付けに業種も様々で独特の世界が形作られていたんですねー。
読み進めていけばいくほど葛城の頭の良さが際立ち、最後にはあっ!という結末が待っていたり、この話を17話くらいのドラマにしたらおもしろいだろうな~。
葛城はどこへ行ったのか。
想像を掻き立てられますが肝心のこの部分がわからないままっていうのがこれまた粋なんでしょうね。
おすすめです!