急遽、思い立って行ってきました。

「ルドルフ ザ ラスト キス」。


にいろさんのスリルミーが始まったら気持ちがそれどころじゃなくなるので行くなら今だ!と思いまして。



あくまでも私個人の感想です。



4年前とは全く、何もかも違っていました。

再演、ではないです。題名と、同じ曲が使われてるけど、もう、ほんとに全くの別物!!


すごい。こんなに大きくイメージが変わる舞台って私の観てきた中では初めてかも。


前回より私は今回の方がダントツで好きです。


ルドルフや、周囲の人々がとても丁寧に描かれていますし、当時の退廃的というか、第一次世界大戦に向かっていく混沌たる世紀末の雰囲気が出ていました。

政治的背景などからのルドルフの葛藤も見ていてとても伝わって来ました。

ハプスブルク家をなんとかして存続していくことのみを考えるフランツ・ヨーゼフ2世と、

世界の情勢などからもっとリベラルに開かれた国家を目指そうとするルドルフ。


そりゃ、対立するわな・・・。


芳雄くんのルドルフは、以前は以前でよかったのですが、今回はそういったいろんな問題から目をそらさずに立ち向かって行こうとするルドルフ像だったと思います。

前はなんか弱っちかったでしょ?守ってあげたくなるような・・・。


マリー・ヴェッツェラとの関係も、そういう世界との動きの中へ共に戦って行こうとする同志のように今回は感じられました。


吉沢理絵さんのステファニーも、政略結婚の中、皇太子妃としての役目を果たそうとする思いと、

ルドルフを素直に愛してるとは言えないプライドとの葛藤、マリー・ヴェッツェラへの思いなど、

複雑な心境が痛いほど伝わりました。


うーん、ほーんと、前回とはなにもかも違っていて、なにもかもがいい!

ホントはね、この公演、行く気、全然なかったんです。

なんだかんだいっても不倫で無理心中の話でしょ?って。

前回はそう思っちゃったんですよね。


今回はなんだろな、もっと「ルドルフ」、そして周囲の人間像がより深く描かれていた分、

そういう思いが薄くなりました。


ルドルフがもし、生きて、王位を継いでいたなら、第一次世界大戦はなかったとも言われていますよね。


もし彼が生きて天命を全うしていたとしたら、ハプスブルク家は、現代は・・・。


そう思わずにいられません。


芳雄くんのルドルフ、よかったです。

今回、心からそう思いました。

彼は、本当に帝国劇場という劇場、また、このルドルフという人物が似合うなーと改めて思いました。

歌声も、本来の芳雄くんの魅力が全面に出ていると思いました。


やー!!なんか超生意気感想文でごめんなさいっ!!


なにはともあれ、この舞台を観ていただければ私の言ってることがわかりますからっ!


皆さん、一度はぜひ!「ルドルフ」、ご覧になってくださいね!!


ではでは。o(^▽^)o