胃腸風邪もよくなってきたので行ってきました~、東京宝塚劇場 星組公演、
「ハプスブルクの宝剣」。
このお話、何年か前に読んで、すっごくおもしろかったので絶対にミュージカル、もしくは舞台にならないかな~と思っていたんです。
宝塚で舞台化されるということで喜んで書いたブログはこちら
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http://ameblo.jp/r-kimkim/theme-10009363233.html
観た感想・・・えーっとかなり別物でした。
配役は問題ないです。話の内容もまあ大筋は合ってます。
でも作品の世界感が違うっていうのが正しいのかな~。
1時間半であの世界を描くのは難しいのかも。
エドゥアルトがどうやってフランツに仕えるようになったかとか、でもフランツとは親友で普段タメ口なんですよ。そういうちょっとしたことが大事なんだけどな~。
エドゥアルトが持ち前の色気と知性と野心を組み合わせてどういう形でどんどん出世していくかとか、マリア・テレジアとの微妙な恋愛関係などが描き切れてないのよーーー!!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
舞台だとマリア・テレジアがただ単純にエドゥアルトがユダヤ人であるから嫌っているようにしか見えないのです。
でも、原作ではマリア・テレジアは確実にエドゥアルトにフランツにない魅力を感じ、惹かれてる。そしてその気持ちが少しずつ、でも確実に抑えきれなくなっている。
また、エドゥアルトがユダヤ人であることを知ったときの苦悩、これはハプスプルク家がキリストの子孫である、(ちょっと表現が違うかも)という血筋であるがゆえに他の宗教を認めるわけにはいかない、ユダヤ教を認めたならば、ハプスブルク家そのものの存在をも揺らがせることになりかねないのです。
ねー、深いのよ!!
配役がすばらしいだけにもっともっと掘り下げて作品を作り上げてほしかった。
でも1時間半でまとめなくちゃいけないから仕方ないのは百も承知なんですよ・・・ジレンマ。
あの原作にあるスピード感がほしかったなぁ・・・・。(ごめんなさい、思い入れがちょっと強くて文句言うつもりではないんだけど・・・)
でもでも、もちろんそれはそれ、これはこれ!舞台としてもちゃんと楽しみましたよ!
終盤では泣けて泣けて・・・(T▽T;)
主役エドゥアルド袖木礼音さんの苦悩がガンガン伝わってきました。
それにフランツ・シュテファンをされていた、鳳稀かなめさんもマリア・テレジアを陰で支えている姿がとても健気でした。
二人の友情があるからこそこの作品が一層深みを増します。( ´艸`)
曲も、なんか「エリザベート」や「マリー・アントワネット」と曲調が似てる個所がいくつも出てきて、なんとなくあれ、あの場面と似てるーなんて思っていたら、主題歌はこの2作品を作ったシルベスター:リーヴァイだったんですねー。終演後にパンフレットを見て納得。
やっぱりつながっている感じがしてうれしいですね。
レビューの「BOLERO(ボレロ)」もとっても華やかでステキでした。
ここ一年間の中で観たレビューの中で一番好きです!!楽しい!!
はあ・・・・なんだかどんどん宝塚にもハマりつつあるかも・・・。
そしてハマりすぎない程度に、鳳稀さん、好きになっちゃいました。ヤバイ・・・(°∀°)b