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新宿、紀伊國屋ホールで公演されていました舞台「LILIES」、本日東京公演千秋楽でした。

実は3日連続で観てきました。

すごいです。号泣です。
昨日は気持ちが入りすぎて、舞台が始まってすぐに気持ち悪くなってしまい、しばらくロビーのモニターで観てました。
舞台は1952年のカナダのケベック州の刑務所から始まります。
囚人シモン・ドゥセーがかつての旧友であり、今は司教でありジャン・ビロドーを呼び出し、看守や囚人の協力を得てビロドーを監禁します。
そして30年前19歳ののシモンとビロドー、そしてフランス貴族であるヴァリエに起きた出来事を、自分の記憶とビロドーの日記を合わせ、囚人達の芝居としてビロドーに見せていきます。真実を知る為に…。

語りだしたら止まりません。

役者さんは全員男性。そして19歳のシモンとヴァリエも聖セバスチャン修道院に通う男の子です。

お互いに惹かれ合いながらも当時のカナダでは同性愛は認められていません。

そして旧約聖書の「聖セバスチャンの殉教」と絡ませながら、そしてまた嘘で塗り固めて生きてきたパリから飛行船に乗ってやってきた貴婦人のリディアンヌ・ド・ロジェへシモンがヴァリエへの愛を忘れる為に逃げ込もうとすることからいろいろな事件に発展していきます。

深いです。この舞台。
同性愛ではあるけれどもそこには崇高な愛が溢れています。

お互いを愛するまでに苦しみ続けるシモンとヴァリエ。


またシモンを愛しすぎるが故にありとあらゆる卑劣なことを繰り返すビロドー。


息子のヴァリエと自分を置き去りにしたまま5年もパリに帰ったきり何の音沙汰もない夫を待ち続けるブルボン朝王家の血筋であるティリー伯爵夫人。



嘘をつくことで財産や地位を築き上げ、またシモンに出会い嘘ではない愛を得ようとしたリディアンヌ。



途中から涙はボロボロこぼれ落ちるし鼻水はすすり上げるヒマもないくらいに出てくるし、気持ちが入りすぎて気持ち悪くなってくるわで終わるときにはグッタリ昇天です。


帰りの電車は泣き疲れで頭がガンガンします。


演じてる役者さん達もすごい直球ストレートをバンバン投げてきて、受け止めきれませーん。(〒_〒)

長くなってきたのでまた続きは後ほど。