「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」―ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」 (シリーズ・子どもたちの未来のために)/アレン ネルソン
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図書館で、この本を借りて読みました。

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」


子供向けの本ですが、大人でもとても考えさせられる一冊です。

井上芳雄さんのおすすめBOOKということで借りました。


一人のベトナム帰還兵が、ベトナム戦争からアメリカに帰ってきて、

心的外傷ストレス障害(PTSD)で毎日ベトナムでの恐ろしい思い出に苦しみ、

ホームレスになります。

あるとき、ベトナムでの体験談を小学校で講演する機会があり、

そこである少女からの質問が、


「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」


そこから、このネルソンさんの人生が再び動き始めます。


ベトナム戦争のこと、

どのように人が殺人マシーンへと洗脳されていくのか、

沖縄の米軍基地問題(日本には他にも横須賀など米軍基地がありますが・・・)、

日本の憲法第9条の戦争放棄はどれだけすばらしい憲法であるかということなど、

この本当の戦争を体験した人の生の言葉でつづられています。



ミュージカル「ミスサイゴン」でのアメリカ兵クリスの苦しみがより深く理解できます。


戦争で幸せになる人などいない。


簡単に読めるので、

お子さんがいる人、いない人もぜひ、一度読んでみてください。