- 今日もお気に入りCDの紹介です。
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サンポーニャ奏者、瀬木貴将さんの「23時 アンデス行き」です。
俳優の田中健さんのケーナの先生でもある方です。
ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」のサポートメンバーや、
チョーヤの梅酒とか、いろいろな歌手のサポートやCMで活躍されています。
たまたま、昨年の夏、この瀬木さんのコンサートに行く機会があって、
このアンデスの世界に引き込まれました。
CDでは息遣いなどが消されてしまっていますが、サンポーニャやケーナから吹き出る音が
ただの音ではなく、ホール全体にアンデスの風を吹き込んでくれました。
パワーがなんかすごいんですよ。
どうして私、ボキャブラリーや表現力がないんだろう、とがっくりします。
瀬木さんはおっきくてクマみたいな人で話をしている姿はなんとなくかわいらしいのですが、
一旦楽器を吹き始めると、空からナスカの地上絵や、
マチュピチュ遺跡やアンデスの山々が浮かんできます。
一年の半分を南米で暮らしていらっしゃるそうなので、息吹が違います。
このCDで特に好きな3曲を紹介すると、
「ピンクのイルカ」
アマゾン河にはピンク色をしたイルカが生息しているそうです。
イルカって海水じゃないの?と思いますが、いるそうです。
ゆったり、ゆったり河が流れて、そこには時間なんて概念がないのでは?
と感じます。
また、その流れに逆らわず、ゆったりゆったりと泳ぐピンクのイルカがいます。
(想像や妄想を膨らませまくります。)
私も小さな小舟に乗ってこの流れに身を任せてる気分になります。
「23時 アンデス行き」
タイトルチューンなだけにとても軽快な曲です。
汽車に乗ってどこまでもどこまでもつながっている大地を駆け抜けている爽快感です。
この曲を聞くと、なんとなく走り出したくなってしまいます。
「ナスカ」
今年の2月まで日本中で開催された「ナスカ展」のテーマ曲です。
テーマ曲だからというのもありますが、
ハングライダーで空を飛んでナスカの地上絵を見ている気分になります。
歌詞がないインストゥルメンタルの曲は自分自身でイメージを
どんどんふくらましていけるのがとても楽しいです。
歌詞がある普通の曲が、ある時期からとてもうっとうしくなり、
インストの曲をよく聴くようになりました。
もちろん作曲者のイメージがとても反映されていたりしますが、
歌詞がない分、うるさくなくすっと心の奥に入ってきます。
とてもとても素敵な一枚です。