学習支援の手引き/来談者中心療法の考え方 | NPO法人ルネスかごしま公式ブログ【鹿児島県鹿児島市】

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2019年9月25日に、弊NPO代表の谷川勝彦(通称たにかつ)が書いた『学習支援の手引き』を転載します。

 

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学習支援の手引き
NPO法人ルネスかごしま 谷川勝彦

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●来談者中心療法の考え方
・来談者は自傷他害のおそれが無い限りにおいて、何をしても何を言ってもかまわない
・来談者が問題の一番の解決策を知っていて、また、その力を持っている
・支援者は来談者の話を聞くこと、来談者の意思、決定を最重視し、支援者がその方向性を決めることがあってはならない


●まずは信頼関係(ラポール)をとること
・学習支援を受けようとする来談者は、本人の意思でなく来ている場合も多い
・他に選択肢が無いから、仕方なく勉強を行うのではない
・本人の意思によって勉強をする、我々(支援者)はその介助を行うだけである
・周囲の要請などがあったとしても、まずは本人の意思を尊重する
・勉強をしたがらない、勉強の必要性を感じない来談者については、来談者の話を聞き、希望や夢を聞き、その実現の為に必要な勉強をした方が良い、という話はするが、あくまでも本人の意思に任せる(勉強は本人の希望で行うものであり、本人が希望しない場合には、まだその時期でないことをお互いに認識する、十分な回復が得られれば、自然と学びに向かう)
・好きなものの話、日常生活の話、仕事の話、お金の話などをしていく中で、自分が望む生活を行うには、仕事をする必要があること、また、自分がしたい仕事をするためには、ある程度の基礎学力が必要なことを伝える。ただし、勉強の開始時期については本人の意向を尊重する


●否定をしない
・間違いを認め、許し、次に間違わないためにはどうすればよいのかを一緒に考える
 

●知らないこと、わからないことは恥ではない
・知らないことがわかり、わからないことがわかる、それにより前に進むことができる
 

●一人の人として接する
・あなどらない、軽んじない、偉そうにしない、質問に真摯に答える、自分が間違えたら誠意をもって謝る
 

●プライベートなことを聞かない
・本人が自分から話してくれるまで待ち続ける
 

●ほめる、できたことを一緒に喜ぶ
 

●結果に一喜一憂しない
 

●かっこいい大人の姿を見せる、かっこ悪い大人の姿を見せる

 

  たにかつ