双子用ベビーカーが都バスで冷遇されたニュース
聞きながら色々記憶が蘇ります。
ちょうど20年前ぐらいのことだと思うとそれだけで眩暈するけどね!その上一人っ子だけどね!
確かに当時もバスに乗るのは結構難易度高めのミッションだったような記憶
公園デビューを避けてあちこち彷徨っていた私は結構な距離をベビーカーで移動したけれど 大概歩いてた。
一番遠くて家から東京タワーまで往復歩いたこともあった。子供が寝たらベビーカーさえあればあまりストレス感じないでお茶もできたし買い物も出来たしね。 ただ今思うとあんなに長時間乗せとくものじゃないと反省。
昨今見かけるごついベビーカーより全然ちゃちだったから悪い影響あったかも あ…(察し
手遅れな反省は置いといて
どうしても公共交通機関 しかもタクシー以外となると バスか地下鉄だった我が家。
ここで問題になるのは どこもかしこもエレベーターが無かったと言うこと。
特に最寄りの地下鉄は都内でもかなり最後の方にようやくエレベーターが出来たので 当然現役ベビーカーママやってた時は敷居が高かった。
その上どこでも「ベビーカーは畳め。 話はそれからだ」って雰囲気が蔓延してた。
そんな私が都バスで銀座へ行こうとして 血も凍る体験をしたのでここに書き留めておきたい。
時間は昼下がり
Apricaのベビーカーに息子を乗っけて 座れなくてもいいや 位の気持ちでバスを待っていた私30代
かなり経験も積んだ頃で 片手に息子を抱え 空いた手でベビーカーを瞬時に畳む技も身に付けていたので 気持ちの余裕を持って やってきたバスに乗車。
車内は 立ってる人はゼロ
でも 空いてる座席も…ゼロ
私が (まー しょーがないか)と 両足踏みしめて手すりを掴み直したその時だ。
運転手さんが淡々と
「ベビーカーと赤ちゃんを連れた方が乗車されました どなたかお席をお譲り頂けますか」
と 車内マイクを通して呼び掛けてくれたのよ。
しかし
車内では 誰も固まったように動かない
中でも固まりまくっていたのは そう 私だ。
子育て中は「すみません お邪魔ですよね」メンタルになっている若い(いや そうでもないが)母親の私に この空気はキツイ
運転手さん、なに言ってくれてるんだ ヤメレ!やめてくれ!!!な心境だったのに 誰も立たない様子を見て運転手さんたら
「どなたも譲れないんですか!?」って強めに駄目押し始めたよ みんな石の像みたいに動かないよ。 運転手さん、この空気、全然嬉しくないから! 口調もきつめ もしや 奥さん妊娠中なのかな マジか。 イヤイヤ もしや味方を装った敵なのか…?
涙目の私 とてもじゃないけどこの空気に耐えきれず
「だいじょーぶです!!! 次で降りますからっ!!!」 と叫んで 銀座とは似ても似つかないご町内で降りましたよ。
バス停に降り立ち ベビーカーに息子をのせてしばし呆然。想定外の出来事でした。
スーパーでポテチ買って帰ろう… シュークリームも買っておうちでテレビ見よう… そうしよう…。あー怖かった…。
結局その後怖くてバスに乗ることは無かったんだけど まぁ乗ろうとしても 石原都知事の改革とやらで路線ごと無くなっちゃったから無理だったわけですが。
今思い出すと バスの乗客は全員中高年以上で老人も多かった。 昼間のバスってお年寄り多いもんね。別に誰が悪いわけでも無いんだけど 子供育ててるお母さんがビビらず外出できるようになってほしいよね。
バスの運転手さんの態度は 今だったら叱られちゃうけど 20年前に こっちの立場に立ってくれてた訳で珍しいし 有難い気もします。
今回の話題について 日本は相変わらず子育てしにくい云々と言われてますが
明らかに私の時よりはちょびっとだけど前進はしてる。
大荷物持って 子供抱いて ベビーカー畳めなんてムリゲー 今は見かけない気がする。いや、遅いよ 致命的に遅いけどね。
現在、私はもうすぐおばあちゃんに手が届きそうな年頃になって ベビーカーママを見ると手伝いたくて仕方ないけど 体力はしっかり落ちてるから 下手に手を出して怪我させたら…と思うと躊躇しちゃう。
だから せめて応援してます的な意味を込めて 泣いてようが 寝てようが ニコニコした顔でお子さんを見るようにしてる。(二回に一回は目をそらされるけど)
子供ってホントに宝物なんだよね
識者は少子化は止められないって言うけどさ
それならそれで 一人一人が 少ない子供達を大切に未来に送ってあげたいです。
ところで
街はクリスマスへの準備が始まってますね
これ↑
ミニチュアなんだよ。
作家の田中智さんの写真が出てきたので 貼ってみました。