昔々 バブルの始めのころ


青山にカジュアルで美味しいイタリアンがありました。

ファッションも食事もイタリアが大正義の時代

会社の同期とよく食べに行きました。


JJの読モやってた友人が パンを出されて「バター下さい」って言ったら イタリアはオリーブオイルで食べるよと教えてくれたのもこのお店だったっけ。


一方 結婚する前の夫も 友人と通っていました。


当時は世の中とシンクロして若いお客さんでごった返していたお店


結婚してからは二人で通い


息子が生まれてからは三人で通いました。


家から近くて   美味しくて  落ち着けるお店。


私たちが年を取っていくのに合わせるように客層もどんどん落ち着いてきて


マスコミには露出しないけど  ここほどあらゆるジャンルの著名人を見掛けるお店はないと思う。


皆さん大人で 寛いでいるから声もかけない。


ただ、ある日たまたま世界で認知されるスポーツをやってた人とそのお店で同席したことがあって  少し離れた席に座っていた外国人の方が  彼にグラスを上げて敬意を表したのを目撃     普通のおばちゃんの私は(なんてカッコいいの!)と震えました。


とにかく  騒がしくなく   飾り気のないイタリア料理を淡々と提供してくれるお店で


最近はたまにうちの母も一緒にいくことも。


暇なときは オーナーご夫妻と飲みながら食事……。



そんな 家族の歴史に欠かせないお店が今年いっぱいでビルの建て替えを機に閉店となります。


よく考えてみたら  お店にも寿命があるのですね。


大資本やチェーン店ならいざ知らず  個人経営だと 継ぐ人がいなければそれでおしまい。



もう一軒  和食系で家族で通い続けたお店もありますが そちらもオーナーは私より年上なので心配です。コロナどこ吹く風ぐらい繁盛していますが…。




こんなお店に出会えたことに感謝。


息子は息子でまた 長いお付き合いのできるお店に出会えるといいな。


ちなみに  ここの大皿の料理を各自に分けるのは、ずーっと夫の役目でしたので   見よう見まねで息子も取り分け上手になりました。


さて


あと何回行けるかな





ほんと   孫つれて行きたかったわぁ~