前回の記事書いてて気持ちに火がついてしまったので↓
もうちょっと……


息子が小学校低学年の頃からちょくちょく発達障害系の新書なぞ読み散らかして  なんとなく 息子には


「普通考えたらわかるよね?」


が通用しない場合があることを知りました。


読み書きも計算も出来てハキハキしゃべるからなかなか納得行かなかったけど  極端に不得意な事があるのだな。叱るより 他の対処が必要なのだなと。


この夏読んだのがこちら




私たちが当たり前に見えているものが 同じように見えていない子供達がいる

そこに気づかれなくて なぜ出来ない なぜわからないと言われたら 混乱するし 自己肯定感なんて育たない

親がネグレクト気味なら 専門機関に相談もされない。

筆者は精神科医として長年非行少年に関わりながら 統計に表れてこない生きにくい子供達へのアプローチに試行錯誤して編み出した  いくつかのトレーニングを記してくれている。

これは非行少年でなくて グレーっぽい子にも効果がありそう。

早い段階で このようなアプローチがあれば二次障害で反社会的になったり無気力になったりする子 を減らせると思う。


息子はグレーっぽいけれど IQは高くてもちろんケーキを分けることはできる。
だけど びっくりする程出来ないことがある。

学生時代は何人もの先生に

「わざとじゃないんだね」

と言われた。つまり、悪意やサボリでやらないと思われて大層心証が悪かった模様。

 今  子供相手の仕事をしていて 本当にそれぞれの違いを痛感するし  発達障害系の話だと本当にグレー幅はとても広くグラデーションも多彩だと思う。

どこかで線引きするより  一人一人が得意と不得意を知って  得意な分野で自己肯定感を高め、不得意分野はあれこれ工夫して埋めていく方が建設的だよね。


弱者を無視するか、自己責任で切り捨てていった先は 社会不安しかない気がする。
甘やかすのではなく、自立出来るように手を貸すシステムが理想。


自分は関係ないとか思っている出来杉くんや出来すぎさんたち


高学歴カップルのお子さんだって遺伝子のブレンド具合でアンバランスな子供が生まれるケースは珍しくないよ。


数学すごくできても物を失くす

とか

記憶力がすごいけど会話が噛み合わない

とか


そのアンバランスさがチャーミングなんだけど  生きにくさに繋がることもあるよね。


紹介した本は 別に非行少年に限定せず 示唆に富んだ内容です。読みやすいし。

人の能力の凸凹に興味がある人は楽しめると思いますので是非手にとって欲しいなー照れ