なかなか太れない部活男子を尻目に 食べたら食べただけ太る息子


もうひとつ才能を発揮したのは やればやっただけ筋肉がつく筋トレ適性。


強豪校なら食事にしても筋トレにしても もう少し論理的なアプローチもあったことでしょうが
弱小部活なので  ひたすら食べてひたすらベンチプレス


胸板やら腕やらがムキムキと膨らんでいき傍目から見ても尋常じゃない体格になりました。


ちょうどこの頃 近くのお寿司やさんでたまたま(!)隣に座ったアイドルさんに
「なにかスポーツされているんですか?」
と聞かれて 緊張のあまり
「いいえ  特に…」
と  かえって気味悪がられる返答をしてしまったのも良い思い出です(え?)


そんな息子の高校は身なりに関する校則が厳しめなところでした。

月に何回か校門前に先生が立ち  服装チェック。

詰め襟のホックもがっちり上まで止める


はずが


厚くなった胸板に詰め襟が引っ張られてぱつんぱつんです。


でもね。あと数ヵ月で卒業ですよ。


母は絶対詰め襟の新調は避けたかったから見て見ぬふりを決め込みました。


そんなある日の服装チェックでホックを止めろと言われた息子は先生の目の前で満身の力でホックを止めたそうですが


みるみる紫色になる息子の顔を見て



「も、もういいわかったから外せ! 」



と言ってくれたとか。



結局 かわいそうに思った息子よりも大きい友達から詰め襟のお古を貰えたので 卒業式は事なきを得ましたが  一事が万事この調子


買い与えるボトムスはすべて3ヶ月もたずに股の間が破れるか薄くなる。


ワイシャツは笑うとボタンが飛ぶ。(超人ハルクかっ!と言っても息子には伝わらず)


鍵が壊れて開かなくなった自転車を 面倒だからと担いで持ち帰ったら  交番の前で呼び止められた息子。
豪快な自転車泥棒を疑われ 家に電話をされた時は 「けーさつから電話だ!」と心臓が飛び出しそうになりました。


そんな中


何より息子の心を蝕んだのは



圧倒的にモテないこと。


まず サイズがなくて市販のボトムスが買えなくなる→おしゃれが出来ない


早い話がジャージ以外選択肢がなくなる。


90キロになる前はそこそこデートもしていたのに全然声がかからない。


何かに打ち込む男子はモテるはずなのに  脂肪の中に格納された筋肉はモテポイントとしては奥ゆかしすぎた模様。


この誤算に気づいていた息子は  引退と同時に糖質オフダイエットを敢行し



本当にあっという間にまた10キロ以上体重を減らしたのでした。


若いってすごいよね。


私はこうして可愛いたまごっち育てから引退することになったわけです。


大学で体育会だったらまだまだ太らせて楽しかっただろうなぁと思ったりもしますが  彼の選択なのでしょうがないですね。


充分楽しかったです。3年間。



現在進行形の方は楽しんで下さいね。


高校出たら おうちでご飯食べること思った以上に減ると思います。


あれ?


うちだけ?



お見苦しくてすみません

うちのたまごっちの90kg越え記念shotです。