皆さん、こんにちは
R-FIT 飯坂です。
今回は
〖葉隠 ー奈良本辰也 訳編ー〗
を読んだ感想を書いていこうと思います。
『葉隠』とは
江戸時代中期に書かれた書物。肥前国佐賀鍋島藩士・山本常朝が武士としての心得を口述し、それを同藩士田代陣基が筆録しまとめた。全11巻。
この葉隠の内容は佐賀藩の伝統的精神に基づく教訓や佐賀藩士達の逸話や史跡・伝説等を集めて述べている。焼き捨てることを命じている秘本である。
その中でも、「葉隠の四哲」
一、武士道においておくれ取り申すまじき事
一、主君の御用に立つべき事
一、親に孝行仕るべき事
一、大慈悲を起し、人の為になるべき事
つまり『武勇』『忠義』『孝行』『慈悲』である。
その中でも、最も強く述べているのは『藩主に対する忠義』である。
『葉隠』と言うと『死』を連想される方が多いと思います。
~武士道と云うは死ぬことと見つけたり~
は最も有名な一説ですが、これを『君主の為に死ぬ覚悟を持つ』という解釈と〖江戸中期〗という時代背景に簡易的な見方をするのは非常に勿体ないと感じます。
話が少々逸れますが、今より〖死〗が身近だった時代。切腹や斬首、国内の争いが多くあり、平均寿命は30~40歳位かな?
今よりも厳しい環境の中で持つ〖決断〗と〖覚悟〗がこの時代は非常に大事だったんだと感じました。
勿論、今でも非常に大事で必要な事ですが、それを早期に強く必要とされたんじゃないでしょうか?これは、戦前・戦後も同じかもしれませんね。
また、厳しい環境に身を置いているからこそ〖忠義〗〖孝行〗などの【気遣い】や【思いやり】【やさしさ】を強く感じれたのでしょう。
そこに〖誇り〗や〖信念〗➡佐賀藩士・武士・日本などの〖精神性〗を持ち、
自らを奮い立たせ〖死〗という未知の恐怖と対峙していたのかな?と思い心を打たれました。
他にも、たくさんの良い事が書かれた素晴らしい本でした。
一回ではなく、何回か読みたくなる本です。
是非、読んでみて下さい。
それでは、また