月曜日の午睡。
ほんの短い夢。
深夜、帰宅したマンションの窓を私は見上げる。
窓からは灯りが洩れ、それは夫の在宅を私に知らせる。
あ、帰ってきてる
私の中に素直な喜びが広がってゆくのを実感したところで目が覚めた。
そうして私は改めて思い知るのだ。
私は求めている。私を迎える家を。
そこで私を待つ誰かの存在を。
ドアを開けたときの暗闇ではなく、暖かな灯りを。
独りではないという確信を。
結婚して、家で彼を待つことに不安を感じ始めたのは、いつ頃からだったかな?
不安や淋しさが、苛立ちに刷り変わるのは信頼する心を保てないから。
ただ待って、待ち疲れて、
さみしさや甘えを上手く気表現できずに
苛立ちをぶつけてしまうことへの恐怖。
私は逃げる。
大切な人を傷つける不用意な言葉や態度を。
それを発した後の自己嫌悪やら自責の念から。
夫よりも遅く帰って、出迎えてもらえたら
私はなんとも幸福な気持ちでいられるのだ。
ただいま、帰ってきたよ
おかえり
そう、けれど誰もが、
暗い部屋のドアを開けるよりも、
誰かの待つ家の灯りに安らぎを覚えるだろう。
ならば、待つことに幸せを感じられるだけの強さを私は持とう。
目覚めて、小さな再見をして
少し涙して
少しだけでも変われたら良いな。
