緑の絨毯
日の当たる場所
日影
木々の陰影
緑の絨毯に
濃淡で模様を描く
朝露の煌めきは
散りばめられた宝石のように
夏を先取るかのような暑さの日
久しぶりにお気に入りの場所へ
前日の雨の余韻を残しながら
太陽に照らされ
薄く靄のかかる木立の合間
日陰は暑さ和らぎ
ひんやりした空気が頬をなでる
せっかくの時間なのに
振り切ることのできない
忙しなさ
不安
焦り
押しつぶされそうだった
顔を上げた
眩しかった
その先に望む未来があるのだと
言い聞かせようとするほど
まぶたは閉じて
心の灯火も
消え失せそうに
…途中で下書きに入れたままずっと忘れていた
この時
ざわつきを収めようと
していたんだなぁと
見える限りの状況の悪さに
不安だと認めたくなくて
もがいていたんだなぁと
読み返して
思いを蘇らせる
状況は刻一刻と変化する
悪化と思ったら悪化なのかもしれない
良くなるための荒療治
底は打ったと思えてしまったら
あとは浮き上がるだけかもしれない
自分の芯は
輝く魂は
望む世界は
諦めない

