次の予定に移動するまでの間
本屋さんで立ち読みをした
大好きな銀色夏生さんの本
新刊が出るたび買っていたけど
ある時
理由は忘れたけど
途絶えてしまい…
今は新刊が出た頃に
本屋さんでチェックするだけに
私の銀色さんの本の読み方は
変わってる…のかもしれない
先に感情がある
それは風景だったり
喜怒哀楽に分けられる想いだったり
理由のつけられない衝動やモヤモヤだったり
そんな時に本を開くと
時に言葉で
時に写真で
感情が落ち着いて形付けられる
既視感とかデジャヴより強く
そこに居た感覚すら感じる写真もある
それは決まって
写真詩集なのだ
写真もあるエッセイ
詩だけの本や挿絵の本
にはあまり反応しない
最新刊が出ていて立ち読みした
開いた瞬間
初めて読んだ高校生の時の感覚
最新刊のはずなのに写真等は既視感
自分の周りは現実現在なのに
本の中は昔の感覚が広がっていて
吸い込まれそうになった
思わず閉じた
その感覚は消えた
なんだ?今の?!
口から出したか心の中かわからないけど
思わず浮かぶコトバ…
落ち着いて
もう一度開いた
やっぱり吸い込まれそうになった
高校生くらいの
何でも出来そうな
未来にワクワクしてた気持ち
若さとか青春って言葉にまとめたくない
キラキラした気持ち
甘く切ない気持ち
高校生なりに
現実を見て
未来にハラハラしてた気持ち
漠然と感じてた不安な気持ち
色々知らないからこそ
持てていた自信とか自我とか…
戻りたいような…
戻りたくないような…
あの時すぐ予定が入ってなかったら
あのまま
その感覚を探りに
もっと埋没しようと試みたかもしれない
きっと
あの頃はあの頃で
未熟で現状に満足してない
まだまだ発展途上の自分だったけど
それでも何かは出来てたはずで
何か
を思い出しなさい
…ってことだったのかな?
並べただけで満足してしまってる
自分の書架を
もう一度見てみよう
