季節を少しさかのぼったような
ひんやりとした朝
雨音は優しく静かに
見守ってくれていた
今宵満月を
見せてくれるか…
雲は両手を広げ
雨粒を優しく落とす
涙を流す人がいる
つらさ
苦しさ
怒り…
いろんな気持ちを内包して
人知れず
涙を流す人がいる
温かい言葉すら
入り込めない頑なさ
励ましの言葉さえ
苦しみを増す重圧に
更に
涙を流してしまう
私は
その人に
何が出来るのだろう?
信じること
見守ること
待つこと
その人が
そのもがきの中で
底を蹴るまでは
周りの思いを汲み取る余裕も
ないかもしれない
だからこそ
信じること
見守ること
待つこと
太陽のように
明るく元気な励ましを
受け取れないならば
雨音のように優しく静かに
雲のように広く大きく
見守っていこう
