お祝いムードにほだされて

開けたスパークリングワイン

珍しい碧


空を
宇宙を
思わせるような碧に
弾ける泡に

limitが外れたかのように

心は飛び回る
意識は跳ね回る


何でもできそうな
何でも叶いそうな

無敵のHEROみたいな
そんな境地に至る





隙間に垣間見える
冷静沈着な自分が

時折

自分の弱さの裏返しだと
ささやきかける




僕は今
見せかけの僕と
フラットな僕と
理想の僕の
狭間を

無意識に行き来している



僕は
この酔いが冷めたとき
どの僕に落ち着いているのだろう?