夏空のはずなのに

どこか優しくて


濃いあおすらも

柔らかく




暑さに目眩し
眩さに目を細めながら

見上げた空が

手を広げて
優しく抱きとめてくれた気がして



さっきまでの
不安や寂しさに潰れそうだった心が


やんわりと
愛で満たされるのを感じた

幸せって
思えた

はっきりとした
大きな出来事や物ではなく
何かしら対象のあるものでもなく

日常の些細なことの隙間に
ふわっと感じることが

幸せって
思えた