私は結婚する前から
ライター業に勤しんでいた。
結婚してからも
その仕事は続け
時には、すべてのオファーを断らず
精力的にこなした。
ワープロ(当時は専用機が主流であった)の
画面ににらめっこし
キーボードを打ちまくっていた。
ディスクや床の回りには
資料や印刷した原稿が
散乱していた。
そこに夫が入ってきた。
「自分が植えたグリーンが枯れてしまっているのにも気づかず、いい文章なんて書けるはずがない」と言い切った。
私は、その言葉にドキッとした。
見渡せば、並んでいた鉢植えが
みんな枯れていた。
私が書く記事は、快適な生活提案もあった。
こんなありさまで
快適な生活の提案なんて
書けるはずがなかった。
しばらくしてから仕事は
少しセーブすることにした。
部屋を片付け、掃除をし
風呂に入り、洗濯をした。
それからはさっぱりした気分で
仕事に向かうことができた。
夫は多くを語らないが
時にはピシッとはっきり言う。
とかく暴走する私に
ブレーキをかける役目を担ってくれる。
これまでのブログで
自分の夫なのに
褒めちぎってきた。
読者はさぞ退屈だろう。
だけど事実だからしょうがない。
短気で人づきあいが嫌いなことを除いては。