明日から第2回目の抗がん剤治療が始まることになっていた。
しかし、今日撮ったCT 検査で
今回の治療も効果が見られなかったと
いま、主治医に告げられた。
ショックだ。
でも、もう嘆くことにも、疲れた。

もう何を考えるられなくなったし
考えることが面倒になった。

2~3年前に、抗がん剤治療後に
子宮筋腫になった。
すぐに手術をして治ったが
その後、リンパ浮腫になった。
左足だけ、ひどくむくみ
これまでの靴が全く入らなくなった。
そこで、婦人科の医師による
リンパマッサージを受けることになった。
入院中は、週一回、病室に来てもらい
施術してもらった。
退院後は通院して、どうにかこれ以上
むくみがひどくならないように
対応した。

しかし、今回の入院で浮腫が進んだ。
主治医にお願いして、婦人科の先生に
病室に来てもらえないかと依頼したら
断られてしまった。
感染症で隔離されており
免疫力の落ちた患者に接する自分たちが
私たちから感染し、間接的に患者に感染する
リスクが高いためと。
それは入院している病棟の医師や看護師とて
同様だ。
そのため彼らは黄色いエプロンを羽織り
手袋をはめ、対応している。

私は、婦人科の医師の言い分に納得がいかず
抗議すると、医師は言葉に詰まり、立ち去った。
私は、その後、自分はそんなにまで
腫れ物に触られるような人間になったのかと
情けなくなって、これまでの思いと相まって
大泣きしてしまった。

そして、その後、婦人科の医師から
マニュアルをもらい、毎日、医師の代わりに
担当の看護師がリンパマッサージをすることになった。

リンパマッサージの経験のない彼らは
マニュアルを片手に、慣れない手つきで
施術してくれた。

私もこれでもボディワーカーのはしくれである。施術者の技量がよくわかる。
しかし、指先や手の感触で感じるものは
技量以上に、施術者の個性と施術への姿勢であ
る。
今日で3人の看護師さんに施術をもらったが
みなさん、マニュアルを見ながら
一生懸命やってくださった。
その誠実さが私の皮膚を通して伝わり
施術後は、体がじんじんしてきて
とても気持ちがよかった。
無味乾燥な毎日に、楽しみができた。
有り難いことだ。
私を支えてくれる看護師さん
ありがとうございます🙇