どうして恋してこんな』や

Summer Mermaid』は

曲が進んでいくにつれて

主人公の感情が変化していきましたが、

この『Just agame.』もまた

その手法が取り入れられていて、

聴き応えがあります。

 

誰にも言えない秘密の恋。

きっとこの主人公の恋人は

好きになってはいけなかった人。

 

1番はまだ

関係が始まったばかりなのか、

いつこの関係が終わっても

傷つかなさそうな余裕があります。

欲望に任せるだけの遊び。

 

2番の最初には

不意に一つの疑問が浮かびます。

遊びではなく本気になったら

幸せな結末へと向かっていけるのか?

しかし、飲み込むコトバ。

 

サビでは

遊びでしかないはずの恋愛に

正直な感情が出てしまいます。

 

Cメロの後半はどこか客観的ですが、

きっと本気になりかけている

自分に対する“?”。

 

だから、大サビは

自分自身に言い聞かせているような

寂しさや心細さ、儚さを強く感じます。

 

イントロとアウトロで

リフレインされる英語詞が

幻想的な雰囲気を醸し出していて

ずっと脳内で流れ続けるんですよね。

宇野ちゃんのアンニュイな歌声が

蜃気楼のようで妖しげでいいです。

 

あと、Cメロですよ。

一瞬のファルセット、最高です。

 

全編通してフラットで

抑揚のない歌い方ですが、

ここだけ歌声が感情的で、

それがギリギリの心理状態を

描き出しているようで

なんとも辛く切ない。

 

この曲、めっちゃ好きです。