09.Sad Story
アルバム『JACK IN THE BOX』を
引っ提げてのツアーということで、
ライブ初披露の楽曲が
大半を占める中で、
『Sad Story』の存在感がすごかった。
もちろん『Switch』や『to.ri.ca.go』にも
同じことは言えるのですが、
『Sad Story』は差し込まれる位置が絶妙で
多くを語らずにパフォーマンスに入ることで
余計にその存在感を増していた気がしました。
2016年から歌い続けているからこそ
出せる渋みや濃厚さが
そこかしこに見てとれて、
ひざをつく場面では
見ているのが辛くなるほどでした。
アルバムでも感じたことですが、
一つのライブの中に入ることで
より世界観が確立される曲だなと。
苦しさや寂しさ、儚さ。
やむことのない雨の中に
たった1人で佇んでいるような。
大サビ前、
オクターブ下がるところ、
あのシーンに心を奪われ
トリ肌が立った。