10.恋音と雨空

 

いわずと知れたAAAの代表曲。

 

西島くんの歌い出しで

ドーム中を包む歓声が上がった時に、

「代表曲なんだな」と実感しました。

 

本来切なくて切ない曲ですが、

OVER』から『風に薫る夏の記憶』までの流れが

どこまでも寂しくて苦しかったから、

恋音と雨空』がどこか救いのようにも聴こえた。

 

背景のLEDも、

暗く寂しかった景色が、

一気に開けた湖に変わって、

心を落ち着かせてくれた気がしました。

 

最後に舞った桜の花びらが

明るい未来を予感させて、よかった。

 

実は、この曲が一番

6人になったことを感じた曲かもしれません。

 

フォーメーションが複雑な曲で、

1人いなくなるだけで大幅に違いが出てくるから。

いままで見ていた景色とは違う景色が

ステージ上に広がっていて、

6人体制になったことを実感させられました。

 

でも、だからといって

見栄えが悪くなったわけではなく、

しっかり新たな『恋音と雨空』が完成していた。

ここでも宇野実彩子の底力を感じた気がしました。

 

いつまでも大切に紡がれていく曲なんだろうな。