救急車の中では
末っ娘は意識はなく
呼吸も苦しそう
かかりつけの病院に
連絡していたけれど
ここはひとまず
近くの病院で処置して
呼吸が安定してから
かかりつけの病院に行く方がいい
少し(かかりつけの病院が)遠いから
もつかわらないから
ひとまず近くの病院に搬送します
そう救急隊の判断で
近くの病院に行った
放デイの職員さんは
まるで警察の事情聴取のように
事細かに問いただされ
説明していた
自力呼吸が苦しそうで
サチュレーションが下がっているから
気管挿管するかもしれません
同意書にサインをお願いします
熱性痙攣にしては
珍しい症状が起きたりしていたらしく
どうしてこうなったのか
脳を調べたり
レントゲンを撮ったり
あれよあれよと
慌ただしく
私は気持ちも状況も
全然追いつかない
こわい
こわい…
助けて…
ひとりで
震えながら
末っ娘の身を祈った
ぁ、家にいる子供たちの
夕飯食べさせないと…
上の子は塾だから
それまでに食べさせないと…
こんな時でも
末っ娘だけじゃない
子供のことも
みなきゃいけないし
頭が回らない
落ち着け、私
深呼吸をして
動揺を隠して
実家の母に電話した
訳を話す暇がないから
とりあえずうちに来て
子供たちにご飯を食べさせてもらうよう
お願いした
病院にきて3時間が経って
ようやく末っ娘の
呼吸が落ち着いた
でも
眠っていることもあって
末っ娘の意識はまだ
戻ってはいない
(詳細は省略します)
処置が済んで
これからかかりつけの病院に
救急車で末っ娘を移送することになった
私は入院する末っ娘の荷物を取りに
一度自宅へ戻った
帰宅した私の顔を見て
真ん中の子が心配で泣き出した
すぐ抱き寄せて
大丈夫だよと言った私も
涙を堪え我慢する
私がしっかりと
気丈にしていないと
子供が不安になるし
心配させちゃう
怖がらせてしまう
そして荷物をまとめて
末っ娘が移送された
病院に行った