ストレスがかかりすぎる際に、安定していた症状や寛解していた病気が悪化、再発することはよくあります。


患者さん本人にも悪化の心当たりを聞くと、明確なストレスのかかった出来事が語られることも多いです。



中には突然事故にあった、災害にあったなど、避けようもない要因も多くありますが

ストレスと一言にいっても、実は予測できるストレスも数多くあります。


一番わかり易いのは、ライフイベントです。

ストレスとは本人にとってつらいことだけではありません。

環境が変わる、ということがストレスになりうるため


ご自身の転居や、転職

結婚、離婚など。

ご自身だけではなく、お子さん、兄弟の

卒業、入学、結婚、出産なども引き金となる方もいます。

両親の介護必要度が変わった、もしくは亡くなってしまったなども多いです。



これらのライフイベントに付随して起こるストレスは、喜ばしいことも多く、調子を崩すことにより

どうして喜べないんだろう

嬉しいはずなのに体調を崩すなんて

と、自責的になってしまう方も多いです。


ですが、喜ばしいことも、環境が変わる、いつもと違うことをしないといけない場合にはストレスとなりうることを知っていていただく必要があります。


そして、ライフイベントに付随するストレスは、ある程度イベントがおこるということが予測可能な場合も多いですよね。


そういった際には、起こる前に早めに医療者に相談していただけると、

その期間だけ内服を増やす、頓服薬を追加する、受診の頻度を変える

(医師の判断です)

はたまた早めにご家族と負担を調整するなどなど

少しでもそういったイベントで調子を崩すことを減らせるように対策ができるわけです。



前回の記事にも書きましたが、

再発や再燃をしないことが大切です。


つまり予防的に考える、ということも

病気と付き合っていく中では重要なわけです。