前回の記事で、身体治療を受ける患者さんが精神科に入院することで生じる不利益を書かせてもらいました。
精神疾患を持ちながら、内科や外科に入院される方ももちろん多くいます。
患者さんの声を聞くと
〇〇病棟は看護師さん優しかった〜、とか
〇〇科の先生は優しいし丁寧なんだよ!と
聞く反面
冷たい反応をされた、嫌そうな顔をされた
ナースコールを無視された
なんて声も聞くことがありました。
コメントでも経験談を頂きました。
ありがとうございます。
前回の
にも書いた通り
精神科で管理が必要無いような方でも精神科に入院させようとする声を多く感じていたので、そういうこともあるというのは理解しています。
そういう対応を患者さんが受けるという不利益もあることも理解しています。
こう書くと軽く見えるかもしれませんが、葛藤もありました。
そもそもは医療者がそういった偏見を持っているということが、大きな問題なのです。
そういう精神的負担が嫌で、精神科に入院して身体の治療を受けたいと希望される方もいます。
そういう方の意志もできる限りで尊重すべきだとおもいます。
精神疾患を持たれている患者さんに対して失礼を承知でいいます。
患者さんの医療的不利益を避けるために、なるべく必要な治療を専門としている病棟で入院してほしいと思うのと同時に、精神疾患の患者さんを受け入れた内科や外科の病棟が、思ってたより精神科の患者さん大丈夫だった、と感じて貰えることが次の不利益を生まない一つの手段だとも思っています。
なので、精神科以外ではまだ難しいと思う患者さんは精神科で看ていましたし、他科からお願いされれば精神科で受けていました。
とってもバランスが難しく、精神科受診歴があるだけで病院ですら嫌な思いをされる方が多いのがまだまだ現実です。
どこかの記事で書きましたが、精神科で働くことすら、心無い言葉をかけられることもありました。
ただ、私が就職した頃よりも、最近のほうがはるかに現状が良くなっている感覚もあります。
もっともっと、精神科治療を受ける患者さんの選択肢が増え、気持ちよく医療を受けることができる場が増えていくといいなと思っています。