死にたいという理由以外に

どうしようもないつらさや
きつさ、もやもや
消えたい消えたい
そんな気持ちを紛らわす手段として

リストカットや軽い首締めなどで
自分を傷つけてしまったり
過食嘔吐などを繰り返してしまう人がいます。


自分を傷つけちゃダメなことも
正しい手段ではないことは本人が一番わかっています。

その気持ちと、自分なんてと卑下する気持ちとの間で揺れ動き、卑下する気持ちの方が大きいときに行動に移してしまうのです。

そんな人に、自分を傷付けてはダメだ、という類いの発言は、もやもやを爆発へと導く場合や、医療者へ心を閉ざしてしまう原因になることがあります。


突発的に自分を傷つけてしまったり、
どんなに心配しても行動化してしまう患者さんは

医療者から見ても、
裏切られた気持ちや
どう扱っていいのかわからないといった
陰性感情を抱きやすい患者さんになります。


行動に移すほどきつかったのは何なのか、
何が辛かったのか、
まずはゆっくり聞いていける心の余裕を医療者は持っていかなければならないのだと感じます。

極論ですが、私は自傷行為はすぐになくならなくてもいいと思っています。
すぐに無くなるものでもないと思っています。


小さな自傷行為が、自殺行為を防いでいる場合があります。
それが唯一のストレス発散方法である場合が多いです。

代替案を一緒に探していきながら、徐々に減らして行ければいいと思っています。