精神科って、とても難しい分野だなって思います。
身体疾患のように明確に数値化されて症状が改善しているってわかるわけではないのですから。

性格的なものも多少は含まれますよね。
とても不安が強い人が二人いたとします。
片方の方は、小さい頃から石橋を叩いてわたるタイプ。
冒険なんて出来ないタイプだった。
もう一人は元々は楽天的で社交的。
急にこの頃付き合いが悪くなって引きこもりがちに。

これだけでも前者より後者の方の不安の方が病的な症状である可能性が高いです。

精神科では必ずご家族の方に、病前性格をたずねます。
私たち医療者は、症状が出たあとにお会いするため、どのくらいが平常時なのかを知って関わっていく必要があるのです。

また、精神科へ受診する目安としては

本人が困っているか。
本人は困っていなくても周囲が困っているか。

が重要だと思います。

無理に診断名をつける必要はないと私は思っています。
無理に病気にしなくてもいいのです。

でも、無理に頑張り続ける必要もないのです。