精神科って、怖い。
そういうイメージ持たれたことはありませんか?

よく、医療以外の業界にいる方に話を聞くと
わけのわからないことを言ったり、突拍子もないことをしたりしている人がいて
鉄格子のある部屋があって、鍵付きの病棟。
そんなイメージがあると言われます。
悲しいことに、他の科で働く医療スタッフにも精神科は嫌煙されるのは現状としてあります。


実際、病棟を見ていただいた時に、
「意外と明るいんですね」
とよく言われます。
うちの病院では割りと日当たりのいい位置に病棟があって、日中は凄く明るい場所です。

前述のイメージは、正確にいうと間違ってはいません。
精神科を説明する、という点においては正解でもありませんが。

精神科、と一言でいっても疾患は様々です。
内科を風邪だけで説明できないのと同じです。
幻覚・妄想等の症状が強く、突拍子もないことを言ったり、急に一見、到底理解の出来ない行動をされる方がいらっしゃることもあります。
(詳しくはまた後日お話したいと思います。)
そうではない方も沢山いらっしゃいます。

自分を傷つけてしまいそうになったり、他人を傷つけそうになってしまう方もいらっしゃいます。
鍵付きの部屋での隔離対応や、身体を固定する身体拘束という対応を取らざるを得ないこともあります。

病棟の出入り口に鍵がかかっていて、自由に出入りが出来ない病棟もあります。
もちろん、そうではない病棟もあります。

それはなぜか。

精神疾患に共通して言えることは
ストレス、刺激に弱い状態に陥っている、ということです。

ストレス、刺激、というのは、日頃私たちが気にもとめないものも含まれています。

音、画像、光…
他患者さんの動き
医療スタッフとの会話
新聞、テレビ、インターネット…

日常生活はストレスと刺激に溢れています。

それらに弱い状態になっているため、出来る限り、それらを制限できる環境であるべきなのです。

初めて見る方には、え?と思われることも多々あると思っています。
そうそうある環境でもないと思っています。

そのなかで理解、協力を得るために、丁寧な説明は必要不可欠であると思っています。

ただ、やはり病院で働いていると、どこからが医療を初めて受ける方にとってわからないラインなのかわからなくなることもあります。

沢山質問してください。

あら探し、ではなく出来れば知ろうと興味をもって聞いていただけると幸いです。