ここは南米ボリビアのウユニ。
標高4000m近い小さな町。
12月の初め。標高が高いせいもあり、太陽が隠れればダウンジャケットを着ていても寒い。
しかし、太陽が出ればTシャツ一枚になっても暑い位の鋭い日差しが降り注ぐ。
ラパスとは違い、本当に小さな町。派手な民族衣装をまとった人がたくさんいる。
早朝ウユニに到着するなり、ホテルの勧誘に囲まれるが、それらを振り切り、自分で宿を歩いて探す。
何件もまわり、設備を見て、値段を交渉してを繰り返し、やっと宿を見つけるのだ。
ここは世界的にも有名なウユニ塩湖のある町。
標高約3,700mにある、南北約100km、東西約250km、面積約12,000km²の広大な塩の固まりだ。
そこへ行く為にこの町に来た。
宿を決めるとまずツアー会社を10件程回り、ツアーの相場を把握し、その中でも条件がよく値段が安いところを決める。
そして、ウユニからは2泊3日のチリのサンペドロアタカマという町に抜けるツアーを予約した。
ウユニの町で事前にイミグレーションでボリビアの出国スタンプを押してもらった。
そして、その辺で買ったメシを食べていると、浮浪者が近寄ってくる。
少し目を離せば、その浮浪者は俺の食べ物を勝手に盗んで逃げようとした。
「てめー何やってんだよ。コラァ!!」
近くにいる欧米人観光客も普段おとなしいJAPANESEがキレてるのを見て、「Hey!!Japanese!!やっちまえー!!」
みたいなことを言っている。
その浮浪者は食べ物を置いて走って逃げていくものの、ずっと少し離れたところから食べ物を狙っている。
そんなところだ。
海外(特に南米)にいる時には一瞬たりとも気を抜くことはできない。
メシを食う時も、道を歩く時だって、常に周囲を確認しながら生活するのだ。
この浮浪者のように気の弱い人ならいいが、南米はアジアなんかと違って、力づくで強盗しにくる輩が多いのだ。
そんなところ。
そして俺はウユニ塩湖へと行った。
地平線が見えないような果てしなく続く真っ白の塩の大地。
そして果てしなく続く真っ青な空。
そんな景色が永遠に続くのだ。
雪の大地にいるような錯覚にも陥る。
その中をジープで爆走するのだ。
最高に気分がいい。
たまに小さな島があり、そこは通称「サボテンの島」。
ひたすらサボテンが地面から真っ青な空に伸びている。
大きなものでは高さ3,4mはあるサボテンもあるだろうか。
本当に俺らが住んでる地球にこんなところがあるんだ・・・・。
それすら信じられなくなってしまうようなところだ。
俺が行ったのはちょうど雨季の始りにあたる時で、塩の大地に水がたまった景色も見ることもできた。
真っ青な空。そして山。
それらが、地面の水に反射して映っているところも見ることができた。
そんな景色を見ていると、どっちが上で、どっちが下なのかもわからなくなる。
口では説明できない。とにかくこれこそが「神秘的」という言葉がぴったりなんだろう。
そして、丸一日かけてウユニ塩湖を横断すると、塩でできたホテルというところに泊まることになる。
その村には電気など通っていない。常にろうそくを使っての生活。シャワーだってお湯なんて出るはずもない。標高4000mの真水。最強に冷たい。
それでも、家も10件程しかないような小さな村の広場で現地の子供達とサッカーをし、
アルパカと戯れ。
夕日を拝み。
最高の幸せを感じるのだ。
そして、次の日の早朝。
標高5000mにある世界一高い天然温泉に入り、
天然フラミンゴが数百匹いる湖へ行き、
砂漠へ行き。
数々の絶景スポットを巡ったのだった。
ボリビアのウユニ。
俺の世界一周旅行を通しても、最も印象的なところだった。
俺は文章があまり上手くないけど、みんなに少しでもこの素晴らしさが伝わればいいなと思う。
写真を見せられないのが残念だが、もし、mixiかfacebookをやってる人がいたら写真もUPしてるから見てほしい。
mixi : Platinuts
facebook : Ryo Harada
次はどこの街を紹介しようかな。
長くなっちゃったけど、楽しみにしててねー♪