理佐side

a.m.8:00

ゲホッゲホッ

なんだか咳が止まらない。隣でまだ寝ている彼女を起こさないようにそっとベッドから降りて体温計を取りに行った。

ピピピッ

理「マジか...」

38.0℃と表示されている。冷蔵庫に冷えピタあるかなと思って開けたけどなかった。コンビニに買いに行くか。


私はフラフラした状態で買いに行った。





ガチャッ

理「はあ、はあ」

由「ちょっ、理佐!」

眩暈がして、由依に倒れ込んだ。

由「熱っ!」

理「はあ、由依、」

由「熱測ろう」



うわ、さっきより上がってる。

由「なんで具合悪いこと言ってくれなかったのよ」

理「ゴホッ..由依気持ちよさそうに寝てたから」

由「彼女なんだから頼ってよね」

理「うん...」
 「じゃあ冷えピタ貼って?」

由「はいよ」

理「はぁ、はぁ」

由「ゆっくり寝なね」
 「食欲はある?」

理「ある」

由「じゃあお昼になったらお粥作っとくからそれまで寝てね」

理「ありがとう由依。大好き」

由「おやすみ」

由依の優しさに包まれて、私は目を閉じた。

p.m.13:00

由「理佐、」

理「ん...」

由「体調どう?」

理「朝よりはちょっとマシにはなった」

由「熱測ろっか」

ピピピッ

由「うん。さっきより下がったね」
 「お腹空いてる?」

理「うん」

由「作ったから食べなね」

理「...」

由「どうしたの?」

理「食べさせて欲しい」

由「しょうがないわね笑」

理「あーん」
 「美味しい〜」
 「由依の味もする〜」

由「はぁ、熱でおかしくなってるのかしらボソッ」

理「由依早くー」

由「はいはい」

理「んん」

いつもはあまり甘えない私だけど、今日くらいはいいよね?

ギュッ

由「ちょっと、まだ食べてるでしょ」

由依はそう言ってきながら、顔が赤くなっている。照れている証拠だ。

理「由依に甘えたいの」

由「しょ、しょうがないわね」

ほんっとに照れちゃってて可愛いなあ。

理「んん」
 「由依大好き。世界一愛してる」

由「っ//」

理「由依は〜?」

由「私も大好きだよ」

理「わーい!」

由「ったく。早く食べて寝るよ」

理「むぅ」


p.m.20:00

目を覚ましたら辺りは暗くなっていた。

身体を起こすと、朝とは比べ物にならないくらい身体が軽くなっている。

熱を測ると、平熱に戻っていた。

理「由依ーー!」

由「はしゃいじゃダメだよ」

理「熱下がった!」

由「よかった」
 「でもご飯食べたらまた寝るんだよ」

理「はーい」

また由依にご飯を食べさせてもらった。

由「食べるスピード早すぎだって」

理「美味しいんだもん」

由「ふふっ」
 「具合悪くなると理佐は甘えん坊になるのね」

理「甘えん坊の私は嫌い?」

由「嫌いじゃないよ。いつもと違う一面も見れていいなって」

理「ならよかった!」

また私は由依に抱きついた。

由「苦しいよ理佐、」

理「んんー」
 「大好き!」

由「分かったからもっと優しくしてー!」

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