由依side

高校2年生になり、クラス替え。校舎前にゾロゾロと人が集まっている。

 「よっしゃ〜今年も〇〇と同じクラスだ!」

 『最悪...××と離れたグスッ』

様々な声が飛び交っている。
私は、、2組か。

教室に入るとすでに女子でグループが出来ていたりしている。
友達できるかな...

席に座って先生が来るまで本読んでよう。

トントン

しばらくして、肩を軽く叩かれた。

由「はい」

美「私小池美波!よかったら仲良くして欲しいな!」

由「い、いいの?」

美「うん!」
 「よろしくね!」

由「こちらこそ!」

嬉しい。初めて友達ができた。1年の頃は友達できなかったから、、

また、みいちゃんって呼んでと言われたのでみいちゃんと呼ぶことにした。

みいちゃんと色々話している時、教室に2人の女子が入ってきた。

 「結構もう人いるんだね」

 「ほんとだ」

私はそのうちの1人を見てドキッとした。

え、なんかこっちに来る。

 「ねえねえ、そこの2人」

美「はい!?」

 「よかったら仲良くしない?私は土生瑞穂」

 「あ、渡邉理佐です...」

美「もちろん!私は小池美波です!」

由「小林由依です!」

土「2人ともよろしくね〜」

美「こちらこそ!」

土「理佐も何か言いなよー」

理「どうぞよろしく」

理佐ちゃんは大人しそうだな、、でもカッコいいな。

土「そうだ、2人ってお付き合いしている人いるの?」

美「いないで!」

由「私もいないよ」

土「そうなのか!」

美「お二人は?」

土「いないよ〜」

理「...」

私は一瞬理佐ちゃんと目が合ったがすぐに逸らされてしまった。

土「理佐はもっと積極的に行かないとダメだよ?」

理「...」

由「理佐ちゃん好きな人いるの?」

理「...」

土「いずれ分かるよ笑。由依ちゃんも頑張って応えてあげてね」

由「え?」

土「ははは、ねえ美波よかったら学校終わったらご飯でも行かない?」

美「行きたい!」

土「ちょっとあっちで話してくるね〜」

2人は行ってしまった。どうしよう2人きりになってしまった。

由「理佐ちゃんって人見知り?」

理「あ、違くて...」
 「由依ちゃん可愛いなって、、だからなんか上手く喋れなくて」

由「えっ//」

理「あ、、」

理佐ちゃんは手で口を押さえた。

 「ま、まあこれからよろしくね...!」

そう言い、自分の席に戻って行った。



放課後

どうやら、土生ちゃんとみいちゃんはカフェに行くらしい。私は家に帰ろう。

校舎を出て、ボールがパンパンなっている方向に目を向けた。そこには、理佐ちゃんがスパイクを何本も打っている姿が見えた。

顧問「渡邉!もっと狙いを定めろ!」

理「は、はい!」
 「もう一本お願いします!」

すごいな、、少し覗いてみようかな。
体育館の入り口に行った。

やけに人が多いな、え、バレー部だけじゃない。2階にはいわゆる推し活で使ううちわを持った女子3人組がいる。そのうちわには理佐ちゃんLOVE♡と書いてある。

理佐ちゃん、人気なんだな...

心がモヤっとした。

理佐ちゃんがスパイクを決める度にその3人組はキャーキャー言い出している。

顧問「じゃあ10分休憩でその後試合形式でやってくよ」

部員「はい!」

部員がこっちに来る、やばい、どかないと。



理「あれ?由依ちゃん?」

由「あ、、」

理「どうしたの?」

由「帰ろうとした時に、バレー部が練習してるから、、つい気になって」

理「おお」

由「理佐ちゃん人気なんだね...」

理「あー勝手にあの人たちが推してくれてるだけだよ笑」

由「私も理佐ちゃんのこと応援したいボソッ」

理「ん?」

由「ううん!練習頑張ってね!また明日!」

私は走ってその場を離れた。











家に着き、そのままベッドにダイブした。

由「はあああーーー」

ガチャッ

姉「由依どうしたの?」

由「ちょっと、勝手に入らないでよ」

姉「だってすごい大きなため息ついてるから」

由「いいから、ほら出てった出てった」

姉「ははーん。もしかして好きな人でもできた?」

由「うるさい!」

姉「はいはい笑」


まったく、お姉ちゃんったら、、

理佐ちゃんカッコいいな...私も応援したい。でもどうすればいいのだろう。

私はそのまま眠りについてしまった。






 「由依、ゆーいー」

由「ん?」

母「夜ご飯できたわよ」

由「あ、はい」

ふとスマホを見たら、理佐が友達追加しました。と、通知が来ている。

理「由依ちゃん追加しちゃったー」

由「どうやって私のアカウント分かったの?」

理「美波ちゃんに教えてもらった」

由「そうなんだ!」

理「今夜さ、電話できない?」

由「したい!」

理「よっしゃ。じゃあまた後でね」

由「うん!」







お風呂も上がり、ちょうどいいタイミングで電話がきた。


理「もしもし由依ちゃん」

由「理佐ちゃん!」

理「由依ちゃんのこと由依って呼んでもいい?」

由「もちろん!」

理「私のことも理佐って呼んで。由依は部活入ってないの?」

由「入ってない!」

理「そうなのか!趣味はあるの?」

由「本読んだり、料理することかな」

理「すごい、どっちも私の苦手なことだ笑」

由「あ、そうだ!明日から理佐にお弁当作ってきてもいい?」

理「え、マジで?」

由「うん!」

理「嬉しすぎる」
 「ありがとう!」

由「私も理佐ちゃんの応援したいなって、少しでも力になれればいいなって思って」

理「嬉しい」
 「よかったら明日から一緒に登下校しない?」

由「いいよ!部活終わるの待ってるね!」

理「ありがとう!」

それから、お互いに質問をしあって色々なことを知れた。

理「じゃあまた明日ねおやすみ!」

由「うん!おやすみ!」





翌日

ピンポーン

母「はーい」

理「あ、おはようございます。由依と同じクラスの渡邉理佐です。今日から一緒に登下校するって話しました」

母「あら〜背が高くて美人さんねえ ちょっと待っててね」
 「由依ー!」

由「なに?」

母「理佐ちゃんって子が来たわよ」

私は急いで準備をした。

由「行ってきます!」

母「いってらっしゃい。気をつけてね」

理「おはよう!」

由「おはよう!待たせちゃってごめんね」

理「ううん」
 「今日も可愛いね」

由「え?//」

理「さ、行こ!」

由「待ってよ〜」

なんで知り合って間もないのに可愛いとか言ってくるの!?
あぁ、もう。余計に意識しちゃうよ、、

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