ロシアが2023年以降に実現を目指す次世代のHigh-Orbit GLONASSは、日本のQZSS「8の字」軌道の先駆性を示すことになります。

GPS World Web 12月誌の以下のURLの記事:
https://www.gpsworld.com/directions-2019-high-orbit-glonass-and-cdma-signal/
から、High Orbit Glonass部分をGoogle翻訳しますと、以下のようになります。

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High-Orbit GLONASS
信号の可用性を向上させることが同様に重要です。
大都市圏ではナビゲーション技術の使用が増えているため、ユーザーは仰角25°以下で飛翔する宇宙機からの信号を受信することが困難です。
こうした都市環境での高精度なナビゲーションソリューションを提供するために、ロシアは2019年から高軌道GLONASSの開発を開始します。

高軌道GLONASSは、6機の宇宙機を2面の軌道上に配置し、軌道傾斜角64.8度、離心率0.072、軌道周期23.9時間、地理的経度は東経60°と120°の宇宙機軌道トレースを形成します。 下の図を参照してください。



まさに高軌道GLONASS計画とは、QZSS「8の字」軌道をロシア流に適用修正したものといえるでしょう。

本ブログで使用している用語にすれば、
高軌道GLONASSとは、東経120度の東輪と東経60度の西輪から構成されます。
各輪には120度の位相差で3機の宇宙機が配置されているわけです。
さらにはQZSS同様に、非ゼロの離心率0.072を与えていますから、
北半球側のモスクワやシベリアなどの高緯度地域での対地軌道速度を落とすように考慮しています。
そしてこの図の3機の位相からの推測ですが、ロシア東西両輪間では太陽合の並行した同期生起が期待できるでしょう。

まさに、ロシアの次世代High-Orbit GLONASSは阿qZSSです。わが日本が既にサービス・インしているQZSS「8の字」軌道測位衛星プロジェクトの先駆性を示すことになります。
そして東経120度の露IGSO東輪は日本列島からも、おそらく受信可能となるでしょう。そしてユーラシア大陸は日本が先頭を切ってきたQZS技術の発展形として、日・中・印・露が推進するQZS/IGSO型軌道測位衛星群に覆われることになるでしょう。

QZS/IGSOエコシステムの構築について、大衆的なスマホ受信技術などを含めて、日本は先陣プレイヤーとしての役割を果たすべきでしょう。

新年にふさわしく、日本のQZSS計画は国際的な先駆的測位衛星技術プロジェクトとして、この機会に大いに自信を持つべきでしょう。
ただ、中・印・露軌道がすべて東西両輪間で太陽合同期を狙っているところがあり、日本のQZSSも東西両輪型に発展させる必要があるように思います。