朝7:30、出発。

一路千里浜をめざします。

 

おお、ここがSSTRのゴール、千里浜なぎさドライブウェイかー!!

なんと、スタンドが立つ!!

ターン噛ませても沈まない

波が打ち寄せても、沈まない!!

 

 

堪能。

 

道の駅、のと千里浜。

きめ細かい砂はこんな風なサンドアートにも向いているとか。

道の駅ではシイタケ原木菌打ち販売とか。

体験できるそうですが、これはプロの方にやって貰っているシーン。

バイクに積めないので、購入は断念。

道の駅、とぎ海街道

うん、芋味だった。

塩効かせて中々美味。

 

県道38号で山越えします。

男女滝。

え、ウオータースライダーできるんか。

服切れんのか。

 

上大沢地区。

間垣が大変美しい地域。

 

輪島の街の中へ。

なお12:00までは侵入禁止です。

ここが永井豪記念館。

一寸展示が少なすぎて残念な感じ。残念過ぎる感じ。

バイク乗りはキューティーハニーがバイクに乗ったステッカーが貰えます。

 

そろそろメシ喰わなきゃぁ、と思ったのですが、

13:00過ぎると何処も昼休みらしく、殆ど食べる所が無いみたいで。

うどんもご飯も売り切れなんですーという屋台村みたいなところで

生ガキ300円×2ヶをちゅるんと呑んで

街はずれの食堂で、お刺身定食を頼みました。

 

・・・しまった。これは外したか。

お爺さんとお婆さんが切り盛りしているのですが、やたら遅い。

動きがとにかく遅いw

お客も3人しかいないのに、30分以上待たされました。

味は良かったんですが、これはおススメできないなぁ。

なんとお店から出たのは14:30位になってしまいました。

 

こりゃあ早回しで千枚田を見て、珠洲市の狼煙地区(能登半島の先っぽの先っぽ)

に16:00迄に入らないと、晩飯喰えなくなるぞ。

素泊まりで予約していた宿なのですが、近隣の食事処が17:00閉店と聞いていたのです。

 

走行中、スマホナビの画面に地震情報がでました。

あの、むぃーむぃーという音は全く聞こえませんでして。気づきませんでした。

千枚田。

ブラタモリでも取り上げられて、是非見たかった所。

 

お客さん、普通に観光中。

外国人、スマホに釘付けになってます。

ガードマンに質問したところ、

この場所は震度4位だったけど、珠洲市の方は震度6だったと・・・

は?

いや、オイラこれから珠洲市なんだけど。

 

走行中、また地震速報が入ります。

でもバイクだと、ほんと、全然揺れが判らないんですよねぇ。

 

地域住民がスピード落とせ、止まれと指示していたのですが。

輪島市と珠洲市の境目。

あいやぁ。

片側片付けて交互通行にしたようです。

警察、まだ来てませんでした。

 

こわっ。

上に乗っかってますよ、また揺れたら落ちるんじゃ。

そして、緊急地震速報が出たら「停車せよ」というのが

これを見てやっと身に染み、理解できた次第。

(なおこの写真をTwitterにUPした後、マスコミから連絡が来てましたが

走行中なので全く気付きませんでした)

以降、緊急地震速報が画面に出る度に広いところに停車。

 

ここは輪島方面から珠洲市街に向かう普通車とバイクのみ、

"歩道を走って"通れました。反対車線、通行止め。

消防団が迂回指示出してました。

集落を通過する時は道に人が(避難して)出てきてますので徐行。

更に珠洲市方面に向かうと、やっとパトカーと擦れ違いました。

 

カブなのですぐに停まり、

こういう落石等を車道から除けながら走りました。

切通の道で片付けしてたら、

地域住民の見回り車から「ありがとうございます」の掛け声が。

うん、イイことした。

崖に作られた坂道は真ん中に亀裂はいってたり。

これ、抜けるぞ。通行止め必至だな。

 

で、狼煙地区の宿に着いたのですが。

こんな状況なので泊まって観光なんて訳にはいかず。

ええ、遊びで来ている人がいて良い訳がありません。

宿も壁にヒビが入ったとか。

宿の人と話をして、キャンセル。

「ここ、去年の地震の時は陸の孤島になりましたから、その方が良いです」

「また明るいから、状況みながら走れるので帰ります」

「この先、石の鳥居が崩れているそうですが、バイクなら通れるでしょう。

 キャンセルも出てると思いますので、和倉辺りで宿をさがしてみては」

 

すぐ傍の狼煙の道の駅も、店内がぐちゃぐちゃで片付け(閉店)してました。

タバコ吸ってたら、直下型地震の特徴、ズドンという縦揺れ。

(震度6強の震源地は、この狼煙地区の沖)

これ、休憩中で停めてたバイク、随分転倒したんじゃないかしらん。

よく考えたら、私以外のバイクがいません。

 

そして雨がぽつぽつ。

 

アプローチが地盤沈下して橋だけ高く残って段差になってたり。

珠洲市内を通る道、両側の家は瓦が落ち、ガラスが殆ど割れてまして

こんなにガラスって地域一斉に割れるものなのかとビックリ。

切れた電線が垂れさがっていたりする状態で。

倒壊した建物の下敷きになった車もありました。

 

キャンセル空き情報出るかと携帯アプリ確認しますが、宿満杯情報のみ。

家に帰るべく、走り続けます。

深夜のバイクツーリングなんてするもんじゃない、ええ、解ってます。

でも余震で度々鳴る地震速報、ぽつぽつ降る雨。

強行するには十分な理由でした。

 

走り続けていたら、どうもバイクの挙動がおかしい。

・・・うわ。空気抜けとる・・・。

早速買ったばかりのco2インフレーターを使ってみます。

(反省。空気が徐々に抜けてるんだから、パンク修理剤をぶち込むべきでした。

帰宅後調べたら、スローパンクチャーというそうですね。)

 

更に走り続け、氷見でスタンドが開いていたのでエア充填。

もってて良かったL型バルブエクステンション。

カブ乗りさんはこれが無いと時々ガソリンスタンドでエア入れできません、

 

 

夜の富山湾。満月です。

夜中ですと、緊急地震速報のむぃーむぃーという音が聞こえます。

また揺れたのかしらん。走ってると、ほんと判らん。

 

んで。

徐々にタイヤのエアが減っていた所で、親不知の辺り、

道路の穴に気付かず、どかん!!

ああ、これ、やっちまったぞ・・・と思う間もなく

トンネル(ロックシェッド)の中で完全にパンク。

危険なので、片側交互通行(信号式)の工事フェンスの裏に避難。

 

パンク修理剤を充填するも、ビードの隙間やスポークの根本から吹き出しました。

だめだこりゃ。

まさかの、深夜の真っ暗闇の中でのチューブ交換。

ホンダスーパーカブ、ご存じのように、

シャフト抜くだけでチューブ/タイヤ交換できるのです。

そして、ヘッドライトと予備チューブを、

ええ、普通ツーリングには持って行かないだろう重整備用品を、

過去のパンクの経験から持っていた事が功を奏し

トンネルからは脱出。

 

んが。

誰がインフレーターのCO2ボンベ1本でタイヤが膨らむと言ったのか。

そう、誰もそんなこと言ってない。1本じゃ足りなかった(ガスも盛大に漏れた)。

残っていたパンク修理剤も入れて可能な限り膨らませ、

あとはガソリンスタンドで入れればなんとか~

 

・・・開いてない。

24時間ガソリンスタンドが開いていた幸せな時代など、もう、過去の物。

親不知のトンネルで入れた頼りない空気圧のまま、糸魚川市内を抜けても、

1軒も開いてない。

そしてとうとう、ぐにゃりという、あの嫌な感触がまた襲ってきました。

CO2ってすぐ抜けるとは聞いてましたが。ホント緊急用ですねぇ。

 

ばたこんばたこんとパンク状態のまま進むその先に。

無人駅の灯りが見えました。

 

昨年の佐渡ツーリング、民宿の煎餅布団が寒かったので

ミニ毛布か小型寝袋持って行った方が良いか悩んで、

そこまで準備する必要も無いか、と今ツーリングでは積載を止めたわけですが。

・・・無人駅は寒かった。

次の連泊ツーリングからは積んでやる!!

 

 

始発で帰りました。

 

466.3km。走行時間16.5H。

 

 

千里浜走った時はまだギリギリ山残ってたのに。

砂の上ガンガン走れたのに(よく見るとスリップサインでてますな)。

パンク後確認したら、山無かったです。

低圧で走行するといきなり減るんですねぇ。勉強になった。

 

あれだけ瓦やガラスが散った後の街の中を

走ったのですから、そりゃまぁパンクもするわなぁ。