2000年でレースを引退してから、約20年間スポーツとは無縁だったワタクシ。
休みの日もあんまり家から出ないし、激しい動きといえば時々弾くギターの、手首の運動くらい。
平日仕事してる時も、1日に30歩くらいしか歩いてない気がして「なんかやらないと」って焦りはあったんすね。
でも、運動って楽しくないじゃないですか。ジョギングが楽しいなんて言ってる人マゾなの?っていつも思ってたんすよ。
そんな時、2020年10月のノブアツ杯を観て「これなら俺も出来る」って確信してGSX-R125買ったんです。
まず、サーキット走るためにはツナギを着ないといけない訳ですが、体重80㎏だったんで、ヤフオクで太めのサイズを探し購入。
届いて試着するとチャックが締まらない!ムリすればギリ締まるけど、動くのは無理!
まず痩せないとどうにもならないって事が判り、ダイエットを始めました。
あれほど好きだった二郎系ラーメンとはお別れ。パンもお菓子も断ち70㎏台前半になってやっとツナギがゆとりを持って着られる様になりました。
一応500㎞くらい?街乗りで慣らし運転して、20年ぶりのサーキット走行に挑戦するためハルナに行ってみたんです。
ブーツはAmazonで売ってるやたらとプラスチックが付いてる8,000円位のヤツ。
ヘルメットとかグローブも最安のモノで揃えたんすよ。ちゃんと走れるか分かりませんからね。
タイヤはナカムラモータースお勧めの、前後BT39SS。サイズは前が90で後ろが120。
サイドスタンドだけは、外さないとヤバそうな感じがしたので外し、ウインカーやライトはガムテープで養生します。タイヤウォーマーも無いので日当たりの良い所にマシンを置いてタイヤを温めます。
初めてハルナに走りに行く日は嫁が付いて来ました。
どうやら自分がまともに走れるとは思ってないらしく、スグ転んで大ケガするって思ってるんですね。だから付いてくっていうんですよ。まあ、フィリピン人らしいって感じですね。
準備してたらなんと!
偶然にも昔の仲間、FRP Takezo社長の竹垣選手が山澤和尚選手と一緒に来てるじゃないですか。
山澤和尚選手とは初対面だったんですけど、Racerkazuのブログを穴が開くほど読んでいたので、ハルナSS125 の前チャンピオンという事は知ってました。
普段めったに来ることは無いそうですが、彼らはNS50Fを持ってきていて流石ベテランの走り。流れるように走ります。
で、自分はまずコースインして、20年ぶりに走るサーキットで膝が届くのかそーっと試します。
まだマシンもナラシ最終段階だったので、エンジン回転数は控えめに走ります。でも20分くらい走ってるうちに左側の膝を擦れるようになったんですよ。
感動しました。
そして
その翌週もハルナに練習に行き、何となく速く走れそうな手ごたえを感じたので、復帰のシナリオを勝手にぶちあげました。
21年ぶりの復帰第1戦、2021年4月のノブアツ杯SS125Aクラスでいきなり優勝を決め、伝説の漢(自称)になる!!
だから頑張って練習しましたよ。
でも、1月と2月はドクターストップで練習出来なかったんです。
なんでかっていうと、ハルナ恒例の1月2日の正月練習で、開始早々調子に乗りすぎて冷えたタイヤでハイサイド。
骨折しますた。
だからGSX-R125買ってから正味2か月ちょっとの準備期間で迎えた、記念すべき20年ぶりのレース再デビュー2021年4月ノブアツ杯開幕戦。
イメトレしてて寝落ち→ハイサイドの夢見て飛び起きる→嫁に「サッキ、ヘンナコエデタゾ」とバカにされるなんて事もあったけど、体重は10㎏落として70㎏に。
タイヤも山澤和尚選手からの情報でスパコル140とBT39SS100に履き替え、ノーマルマフラー・ノーマルサスだけど47秒7が出てる!
「47秒台が出たら改造をしてもいい」って自分ルール決めてたんで、ビームスのマフラーとギアーズのリアサスに替えて準備万端!マジ優勝の可能性もあるやん!
駄菓子菓子!
俺の勝利を阻む刺客のエントリーが!
今や日本のミニバイク聖地、桶川スポーツランドを主戦場として活動する、いま~だ氏とトマト氏だ。
さらに全日本でJSB1000を駆っていた清水郁巳選手の名前もある!!
どうなる俺の野望!!
結果は?!
2位!!
伝説の漢(自称)になる野望は砕け散りました・・・
レースはいま~だ氏にぶっちぎられてしまいましたが、なんと清水選手の前!
21年ぶりのバトルとっても楽しかった~。
一緒に走ってくれたみんな、これからもよろしくね!
20210411ノブアツ杯 SS125A + M50 決勝