米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は22日、日本国債の格付けに関するリポートを発表し、財政健全化が進まなければ格下げに踏み切る可能性があると指摘した。日本国債の現在の格付けは最上位から4番目の「AAマイナス」で、見通しは「ネガティブ(弱含み)」。同社は15日にも日本の信用力低下に関するリポートを発表しており、日本の厳しい財政状況を重ねて警告した格好だ。

 リポートでは、日本の財政が直面するリスクとして、衆参両院の「ねじれ現象」に伴う不安定な政治情勢や、巨額の財政赤字、長期化する低成長、高齢化社会の進展と社会保障費の増大などを列挙。消費増税法が成立し、さらに国債に対する国内投資家からの強い需要や歴史的な低金利政策が財政を支えているものの、「日本の財政の柔軟性はなお減退し続けるだろう」と指摘した。

 具体的には、2012年度の国内総生産(GDP)に対する財政赤字比率は、震災復興費を含めてなお10%超(11年度は約11%)に高止まりすると予測。13年度でも9%程度の水準を維持し、純政府債務残高はGDP比139%に達するとした。


 日本の国債はヨーロッパより健全とされているようですが、格下げされたら円安になって大変なことになるのでしょうか、日本国債の金利が上昇して、国債買ってくれるような投資家はリスクを懸念して、買わなくなる。そうすると、さらに金利上昇になるのでしょうか。しかしどんだけ下げられても売れ続ける日本国債で、売れなくなったら紙を刷って銀行に買い取らせるのか。

日本国債って、ほぼ日本国内で買われているので、外国に買ってもらう必要ないので格下げって関係ないとおもいますが、自国通貨建てしかない日本国債に格付けなんてどうでもいい、ユーロ加盟国は自国通貨を印刷できないけど日本政府は日本円を好きなだけ印刷できる。いざとなれば輪転機回転させてお札刷ればいいだけ、国債の格付けが問題になるのは外貨建ての国債発行してる国だけだと思います。

 通貨安も国債格付けも結局、鎖国してしまえば何の影響もない。最悪、食糧とエネルギーの自給率を100%にして輸出入を止めればそんなもん何の価値もない。国内外にあれだけ気前良くバラまいてたら財政健全化なんか夢のまた夢だろうと思います。他の国からしたら日本はおかしな国家だろうか、なんで国益に背く行為を何十年もやりながら経済大国やっているのでしょうかね。