2016年秋。ひどい風邪をひいてしまい、激しい咳がなかなか取れない状態が続いた。
そんな中、ひときわ大きな咳をした瞬間、下腹部に異変を感じた。咳をするたび、足の付け根当たりが膨らんでいるようだ。咳をすると膨らみ、終わると元に戻る。咳をするたびにそれが繰り返えされるのだが、問題はどんどん膨らみ方が大きくなっているらしいことだった。膨らみが飛び出るのを必死に掌で抑え、何とかしのぐのだが、肝心の咳が止まらない。
そしてついに、限界を超えたらしく、右側の足の付け根の膨みが飛び出たまま戻らなくなった。やばいと思いつつも、咳が止まらない。地獄のような日々だった。
風邪が完治した後も、当然ながら右足の付け根の膨らみは戻るわけもなく、脱衣所で鏡を見るたび落ち込んだ。左足の付け根は常時飛び出でてはいないが、腹圧がかかると膨らみが飛び出る状態。
ネットで調べてみると、どうやら脱腸というものらしいことが分かった。
妻には、実は・・・ということで、ここで告白。
病院を受診し、手術して直すしかないということで、手術をすることに。最初に行った病院では
すでに飛び出てしまっている右側だけ手術し、左側は完全に飛び出て戻らなくなったときに手術しようとの提案。
私としてはできるだけ手術は一回で済ませてしまいたいと考えていたので、別の病院を受診し、めでたく両側いっぺんに手術となった。人生で初めての手術と入院だった。
ふつう脱腸というと、腸が腹壁を破って飛び出てしまう病気だが、先生曰く、私の場合は腸が出てきたのではなく、お腹の脂肪が飛び出ているとのこと。自分の体形は多少ぽっちゃりしてはいるが肥満というわけでもないと思っていたので、腹壁を破って飛び出るくらいの脂肪がお腹にたまっているというのが衝撃的だった。脱腸再発が怖いので、この事件をきっかけにダイエットをしようと思ったのだった。