2014年1月1日、京都定期観光バスを利用した正月の京都の寺社巡り。1か所目の大覚寺にて。
宸殿の廊下を宸殿に沿ってぐるっと回る。廊下から見た正寝殿。正寝殿は来客用の部屋や院政時代の執務室があったところ。ここは帰りの順路で拝観する。
宸殿の4つある部屋の最後は「紅梅の間」。
この紅梅の間の襖絵も狩野山楽によるもの。梅は私としては穏やかなイメージがあるが、この絵は木の幹から猛々しい強くて華やかな感じがした。
正月ということで、正月飾りもあったり。
4分の3周ほど宸殿をぐるっと見て回った形。続いては奥に見える御影堂へ。
この廊下は「村雨の廊下」と名付けられており、垂直の柱を“雨”、直角に折れ曲がっている廊下を“稲光”に例えているとのこと。また防犯対策で刀や槍を振り回せないように天井は低め、床は鴬張りとなっている。
村雨の廊下から見た御影堂。
私の身長(180cm)の視点。天井が低いことがわかるかと思う。
トラップのかのように段差も作られている。
御影堂の廊下を進む。皆さんが集まっているのは御堂の中に安置されている嵯峨天皇、弘法大師(秘鍵大師)、後宇多法皇、恒寂入道親王の尊像を見るため。中は撮影できない。
御影堂の前にある石舞台。その向こうには勅使門。
五色幕は色の意味や色の組み合わせ自体に諸説あるため簡単には説明できないが、大覚寺の御本尊である五大明王(不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)に合わせたもの、もしくは真言宗の寺なので大日如来が備え持つ「五智(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)」を表しているのではないだろうか。
<つづく>