ヨーロッパ4か国周遊の旅(144)  <8日目:ミュンヘン散策② ノイハウザー通りへ> | Qの乗りつぶしニッポン

Qの乗りつぶしニッポン

日本国内のJR、私鉄の乗りつぶしを中心にぷらっと旅に出かけています。ここ数年は鉄路のない自治体へ路線バス等を利用して市区町村の塗りつぶしする機会が増えてきております。

カールスプラッツに辿り着く。

 

噴水の水飛沫がよく写っているけど、門が写らず。・・・・寄りすぎた。

 

カールスプラッツ[Karlsplatz(Stachus)]はミュンヘン旧市街の城壁にあるカール門[Karlstor]の前にある広場。噴水の奥に見える門の向こう側が旧市街。

 

門の手前の噴水の更に前(写真手前後方、トラムが走っている通り)はその昔お濠だったようだ。


カールスプラッツからノイハウザー通り[Neuhauser Straße]へと進む。正面はカール門。カールスプラッツ[Karlsplatz(Stachus)]の(Stachus『シュタフス』)]はこの広場に面したところで営業されていた宿(酒場?)のことを[Stachus]と称していたことからこの場所の“愛称”となっている。その後、バイエルンを治めたカール・テオドール[Karl Theodor]選帝侯がこの通りにあったノイハウザー門[Neuhauser Tor ]をカール門へと改称し、通りの名前もカールス通り[Karls Straße]に変えてしまった。

 

だが、元々この地域を軽んじて見ていた選帝侯のことを住民は快く思うわけがなく、カールスプラッツと名前が変わった後も[Stachus(シュタフス)]と呼んでいたため、これが現在も続いている状況とのこと。カールス通りだった名称も現在はノイハウザー通りへと戻っている。

 

カール門を潜り、ノイハウザー通りを進む。左側に見える旗は黄色と黒の菱模様がミュンヘンの市旗(左側)、水色と白の菱模様がバイエルン州の州旗。

 

バイエルン州の州旗。

 

朝のひんやりとした空気の中、目を覚ますにはいい散歩となりそう。

 

左がアルテアカデミー[Alte Akademie]、右の白い建物が聖ミヒャエル教会[St. Michael Kirche]。アルテアカデミーは奥に広がる大きな複合建築物で、建設当初(1570年代)はイエズス会の学校であったがその後警察本部や州立図書館など様々な施設が入っていた。現在は建物自体が売りに出され、店舗、カフェ・レストラン、オフィス、住居などに利用され、これまで解放されていなかった中庭も公共空間として使用される予定らしい。

 

リヒャルト・シュトラウスの噴水[Richard-Strauss-Brunnen]。リヒャルト・シュトラウスは後期ロマン派を代表するドイツの作曲家で、彼の生家がこの噴水の南側の目の前にある。

 

聖ミヒャエル教会。

 

隣接するアルテアカデミーが建てられたすぐ後に完成したイエズス会の教会。反宗教改革の中心的な役割を持っていたとのこと。

 

その昔、バイエルンを治めていたドイツで最も古い貴族の1つであるヴィッテルスバッハ家[Wittelsbach]はこの聖ミヒャエル教会を一族の埋葬地と考えており、36名のヴィッテルスバッハ家がここに眠っている。尚、ヴィッテルスバッハ家のバイエルン家系が途絶えた後にやってきたのが(憎き)カール・テオドール選帝侯である。

 

<つづく>