お彼岸は雨上がりの朝、お墓参りをして、

昼から復活上映の

「君たちはどう生きるか」を

夫と娘と3人で観にいきました。

遅まきながら…(娘は2回目です)




舞台は戦時下の日本から

めくるめくワープしてゆき、

奇想天外な冒険に

クラクラしながら必死についていって…


あーしんどー


「風立ちぬ」くらいのファンタジー度合いだと

勝手に想像していた私には、

心構えが足りなかったです。



ちょっと宮崎さんの世界に

無理やり付き合わされた感があって

本当にくたびれた。



帰りにお茶することになったのだけど

私は、美味しい緑茶でも啜って

ホッとして現実に戻りたいと思いました。

夫も私と同じことを考えていた模様。


…しかし、今時のショッピングモールには

普通に緑茶を飲める所などなく

珈琲屋さんばかり。

(昔あった「甘味処」なるお店は

絶滅してしまったのでしょうか?)




そこで星乃珈琲に初めて入りました。

(某外資系コーヒー店を私は敬遠しています。

最近はネットでの買い物もamazonではなく楽天市場ばかり。日本の経済を少しでも良くしたいから、ごまめの歯ぎしりです)


紅茶派の私も、せっかくだから

珈琲にして、

そこで3人で映画の感想を話し合ったのでした。



娘は

「1回目にはわからんかったことが

わかったりして面白かったわー。

もう一回くらいは観たい」

と言います。


例えば…

最後に、あの塔がガラガラと崩れるという事が、

思い込んでいたものから、解き放たれて

真人が、成長していくことを表しているのだと

わかったそうです。


他にも、全体を知った上でもう一度見直すと

要所要所に、ハッとすることが

散りばめられているそうです。


えーそうなん?


面白そうに語る娘が眩しかったし

嬉しかったです。


ガチガチに固められていた世界が崩れて、

新しく生まれ変わって成長していくお話は

彼女自身のことでもあるのではないかと

思えたから。


それだけでも

この映画を観た甲斐があったというものです。

(それだけなんかーーい!)



いやいや、ここは人生経験のある者として

深い解釈を試みようではないか…

と思ったりもするけれど、

大したことを書けそうにありません。



どれも後づけの様な気がして。



今日読んだ記事では、

あの映画は、CGが当たり前の時代に

全て手描きで何年もかかって作り上げられた

というだけで値打ちがあったそうです。


もうアメリカではその様な技術を持っている者はいないとか。


それがアカデミー賞受賞の要因の一つであったとのことでした。