今日の面会では、息子は落ち着いていました。昨夜は良く眠れたそうです。
「また脱走したい気持ちになってしまう」
とは言っていましたが…

最近、急性期のことを振り返って話すことが増えてきました。

「なんで◯◯さん(高校の後輩)が自分の妹やと思ってたんやろ」(本当は妹はいません)

「お母さんのこと疑ったりしてたな」
(私が浮気をしてできた子が自分だと思っていて、本当のお父さんは主人の亡くなった親友だと思い込んでいました)

妹を警察に自首させるために協力して下さい…というメッセージを大勢の人に送っていたり…
ということも今は、なんでそんなことをしてたんか、❓マークがつきました。

入院したばかりの頃や初めて保護室に入った時に生まれた妄想は今だに生々しい様で、その事は本当のことだと信じて欲しい様子。

そして、
「周りに変なことばかり起こってそれを口にすると、統合失調症だと言われた。周りが統合失調症にさせたんや」
と言います。

ちなみに聞いてみると、今は変なことは起こっていません。

私は
「そやなーそんなこともあったなー」
とか言いながら、他の患者さんの話していた不思議な話も話題に上げてなるべく笑いにもっていく様にしました。

時々、息子愛用の抱き枕の豚のぬいぐるみブヒが割り込んできて(息子がブヒを喋らせるのです)おもろい事を言います。

シビアな話もしましたが、最後は二人でさんざん笑って、別れました。

「確実に良くなってるから、大丈夫や」
とにかく別れ際にはそう言おうと思っていました。

「お母さん、今日もありがとう」
と今日は言ってくれました。