🌸昨日、私がフォローさせてもらっている古村比呂さんのブログを読ませてもらいました 。
また今月27日は私が大好きだったZARD 坂井泉水さんの命日でもあります。

HPVワクチン(子宮頸がんワクチンと呼ばないで❗)はB型肝炎ワクチンと並んでがん予防のための数少ないワクチンです。しかも、高い確率でがんを予防できるのです。 しかも、あまり知られていないのが男性に急増している「中咽頭がん」の予防にも効果が❗
また、HPVによる産道感染によって、稀ですが生まれた赤ちゃんに再発性呼吸器乳頭腫症を発症することがあります。良性腫瘍ですが多発、再発を繰り返すため100回近く手術を要することがあります。このため赤ちゃん、ご両親ともにミゼラブルな状態に置かれてしまうのです。その意味では事実上、「悪性」と言えるでしょう。

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🌸HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン
2018年頃までの接種率は何と1%未満❗しかし昨年の接種率は初回が約40%、2回目が約13%と低率ながら上昇傾向にあります。
日本では2009年に「サーバリックス」、2011年に「ガーダシル」が発売され2013年4月から定期接種化されました。2021年2月には「シルガード9」が発売され 2023年4月から定期接種化されています。 前2者(HPV感染予防効果は約70%)は3回接種に対して、シルガード9(90%と高い感染予防効果)15歳未満は2回接種。

😱 と、ところがです❗  2013年にせっかく定期接種化されたにもかかわらず、2か月後には「積極的勧奨の差し控え」となり、2018年ごろまでは接種率1%未満が続いたのでした。 理由は「子宮頸がんワクチン被害者連絡会」による被害の訴えと、それに呼応した一部のマスコミによる過熱報道によるものでした。

🌸しかしその後、2021年に安全性と効果に関する検討の結果「積極的勧奨」が再開されたのでした 😄 また同時に平成9年4月2日~平成18年4月1日までに接種を受けなかった女子に対して 2025年3月までに限り「キャッチアップ接種」が可能となりました👍

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余談です。
ワクチンではないですが、かつての「年長児(10歳以上の未成年)インフルエンザ患者に対するタミフル投与は原則禁止❗」という厚労省からの低エビデンスの勧告を思い出させます。これも無責任な一部マスコミが加担していたのです。でも、がんと違ってハイリスクでなければインフルエンザは自然治癒...。 
あっ、そうそう。話はそれますがインフルエンザ吸入治療薬「イナビル」(第一三共)は明らかな有効性は確認されておらず、仕方がないので日本のみの発売となっています。
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🌸 話を戻して
HPVワクチン。子宮頸がんワクチンとも言われており「女子だけが対象」のように勘違いされますが、米国FDAは45歳までの男女に接種を推奨しています。日本でも費用対効果の面から男性への定期接種化を現在検討中です。

その理由は 
① 性交渉のパートナーである男性にも接種することによって、子宮頸がんの予防効果を高める。
② 男性に急増している「中咽頭がん」を予防する(HPVによる他のがんも)。

🌷2022年、WHOは「単回接種は2回接種と同等」とのコメントを発表しています。なので1回投与でもその効果は期待出来るのです。
勿論、その後のがん検診が大切であることは言うまでもありません。

    🍀予防接種ストレス関連反応(ISRR)

    ISRR(immunization stress-related responses:予防接種ストレス関連反応)は、ストレス反応として観察される多様な症状・徴候スペクトラムに関連する包括的概念として、2019年、WHOにおけるワクチンの安全性に関する諮問委員会(GACVS)により提唱されました。
    この反応は、新生児期から、成人まであらゆる年代で接種されるすべてのワクチンによって生じ得ることが知られています。特に10歳代のお子さん(特に女の子)は予防接種に不安をもちやすく、この反応が起こりやすいことが知られています。また、ISRRはワクチン接種直前の不安によっても起こることがある点が、他の副反応と大きく異なります。


🎀以下リンクです💕





🍀HPVワクチン・現状と今後の課題(日経メディカル〜2022.5)



🍀全ての病気と闘う人のために贈ります🎀



⭐️最後に

5月2日付け比呂さんのブログ。コメントさせて頂いたAmazon photosの情報が役立っていると聞き、とても嬉しく思います💕