”食べる”ということの反対の言葉は”排泄する”ということです。
両方の行為にエネルギーを平均して使っていると、問題はないのですが、現代は”飽食の時代”です。消化にエネルギーを使いすぎてしまっているために、排泄に使うエネルギーが弱くなっていると思われます。
でも、出さなければ、人間の身体はおかしくなってしまいます。実は、出すことは入れること以上に大切なことなのです。
動物はすべて飢餓についての備えを持っています。しかし、飽食については生命として発生以来の長い歴史の中で、あまり体験したことがないもので対応する能力を持っていません。
私たちは、一生のうちにどれくらいの量が口から入ると思います?かりに人生を80年とすると、一生の間にざっと55~60トンの食べ物と5~60000リットルの水分が必要だといわれているんです! すごいでしょ?
当然!私たちの体内にゴミがたまり、汚れがひどくなっています。
どこに?腸にです!
肉や野菜などいろいろな食べ物が毎日、胃腸に入ってくるんですね。胃腸は曲がりくねっていて、無数のデコボコ状になっています。いつもスムーズであるはずがありませんよね!
さらに私たちの腸の内側には、ちょうどじゅうたんの毛のような絨毛(じゅうもう)と呼ばれる組織がぎっしりと密生しているのです。この絨毛組織は私たちの体内に養分を取り込む大切な役目を持っているのですが、その反面、食べた物の残りかすがデコボコ状の絨毛の間にひっかかり、残ってしまうんですね。
一度食べた物のカスがひっかかりますと、あとからあとからそこへカスがたまってしまい、腸内の流通を妨げるばかりでなく、大切な腸の吸収力を弱めてしまいます!これが所謂(いわゆる)、宿便です。
しかも宿便は腸の機能を低下させ、便秘をひきおこしてしまいます!
便秘がひどくなると、便のガスが腸壁から再吸収されて、血液中に入り、体臭をう●この匂いにしてしまう(笑)こともありますから、要注意です。
この宿便を大掃除してやることによって、便秘や肥満を解消し、ダイエットに効果があり、健康の回復、病気予防にもなります。
・・・といって、お通じの薬を飲み続けることは大問題!腸ひだが脆弱(脆弱)になり、悪循環を招いてしまいます。
何といっても女性の80パーセントは便秘症だといわれるくらいで、便秘に悩む人が多くいらっしゃるので食生活から改善が大切です。
便秘解消には玄米を主食にするのが一番だと思います。(玄米の炊き方
を参照)
ビタミンB1、B2を多く含み、糖質の代謝を促進してくれるので、便秘の解消には効果的です。玄米の外皮に含まれているフィチン酸には強い排泄作用があります。この外皮は消化されないまま腸壁に付着した宿便をはがしてくれます。
それからコンニャクをたくさん食べるというもの!コンニャクは消化されないままに腸の中を通っていきますので、その時に、腸壁にこびりついている宿便を引っかけて、排出してくれるのです。
もうひとつは海藻をたくさん食べる!海藻類の中では特にヒジキが食物繊維が多いですね。ワカメも便秘に有効なだけでなく、血圧を安定させてくれます。
昆布のヨードも体内の新陳代謝を促進し、動脈硬化を予防する働きをすることも有名です。
【便秘 宿便 参考記事】