皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回はKUROMAMEと「地デジ」の関係についてお話したいと思います。
皆様にとって「地デジ」どのようなイメージなのでしょうか?
「映像がきれい」「デジタル」「テレビが高い」「もうスグアナログが見れなくなる」・・・・
そんな感じでしょうか?
私は、札幌でかなり長い期間映像を制作する仕事に関わって来ましたが。
アナログで映像作りをしている制作会社はとても少ないと思います

もう15年位前から、デジタルが普及していて、そのあたりから、編集機も今まで使っていたテープ編集から、コンピューターを使った編集に変わっていきました。テープ編集は、例えば映像を作る時に
1「歩く」
2「転ぶ」
「泣く」という流れの映像を編集する時に、それぞれ、「歩く」映像、「転ぶ」映像、「泣く」映像を、順番に新しいビデオテープ
にダビングしていく作業をします。そこで、「そうだ!「泣く」「歩く」「転ぶ」」ににした方が面白い
」となった場合、又ビデオテープ
に最初から「泣く」「歩く」「転ぶ」という映像を順番にダビングし直さなくてはならないのです
この「そうだ!
こうした方が良くなるぞ
」というヒラメキ。素晴らしい事なんですが、編集して、つなぎ終わった後に、「ここのシーンもっと前にしたい」となった時、又最初から新しいテープにダビングし直さなくてはならないのです。この苦労を最低限防ぐ為に、映像制作をする人たちは、台本(脚本)を用意し、回りのスタッフたちに分かりやすく伝える為の「絵コンテ」を用意し、一つの作品を作る為に、綿密な「計画」を立てます。
こういう映像制作は大抵、たくさんの人たちで制作をしていくので、効率よく作業するには、最初にしっかりした「計画」をたて、スタッフ達に伝えて行かないと、作業が上手く進まないのだと思います。
そんな中、パソコンや、デジタルカメラが割と安く手に入るようになり、今まで使っていたウン千万
もするカメラやお高い編集機材がなくても、気軽に映像制作を楽しめるようになって、個人でも映像制作をする人が増えて来て、パソコンの中で全てが完結するので、「こうした方が良くなる」というヒラメキ
をパソコンの中でドンドンチャレンジして行けるようになりました。(音楽だって作れるしね
)なので綿密な計画を立てなくても、パソコンがあれば、
「歩く」
「転ぶ」
「泣く」を簡単に「泣く」
「歩く」
「転ぶ」にも出来るし「転ぶ」
「泣く」
「歩く」にだって出来るんです。キュウイフイルムもそんな便利な環境に恵まれて、今まで自主制作で作品を作って来る事が出来たのです

そして、とても便利になって、映像制作をする上でとてもグッドな環境になった今日この頃。ある物が登場したんです。
それが、みなさんご存知の「地デジ」と言われているもの。
デジタルハイビジョンという物は知っていますよね

まずは、今までテレビ放映に使われる為のデーターをご紹介します。

あっ
アメーバーのブログからはみ出てしまいました
この1枚の写真をクレイアニメでは、粘土を少しずつ動かしてはカシャ
少しずつ動かしてはカシャ
と動かして、1秒を表現するのに30枚用意しなくてはならないのです。テレビに放映するのに必要なサイズは640ピクセル×480ピクセルです。ピクセルという単位、少し分かりずらいかもしれませんね、分かりやすい目安として23cm×20cmとしておきましょう。縦横の比率は4対3になります。
それでは「地デジ」に必要なものをご紹介・・・しようと思ったら、
アメーバのブログにアップ出来るサイズは500kまでと言う事でアップ出来なかったので、サーバーに入れて見ました

実際のサイズです。クリックしてみて下さいな
http://qwifilm.heteml.jp/hdbarce.jpg
下の写真は、今までのテレビのサイズと「地デジ」サイズを比較したものです


今まで必要だったサイズの6倍

1920ピクセル×1080ピクセル。約68cm×38cm

「地デジ」の場合、このサイズで、撮影して行かなくてはならないのです~

そして、その撮影をする為には、その大きさに撮影出来る「カメラ
」が必要になって、その大きな写真を編集する、新しいパソコン
が必要になってくるんです

今までなにげに撮影していたこの写真


「地デジ」サイズに写真をそのまま使うと、こんな感じ。

写真を強引に「地デジ」サイズにひきのばすと、こんな風に荒れてしまうのです」

ハイビジョンカメラ・・・クレイの撮影では、せめてレンズが変えられるものが欲しい・・・そうすると、5-60万円はかかる・・・レンズだってとてもお高い・・・使い方も覚えなきゃならない・・・
パソコンだって買わなきゃならない・・・多分40万位かな
私一人で買ったら私一人で作業しなくてはならない・・・ってことで、もう1台かったらさらに40万合わせて80万。あとは、大容量のデーターを保存するハードディスクも又必要(このハードディスクは何故かとても安くなっています
)こんな状態なのに今世の中は「不況」らしく・・・
(キュウイは昔から「不況」なので関係ありませーん
)各映像会社の方達もとっても頭を抱えている事とお察しします

私の本業の方では何年も前からこの「地デジ」用のサイズで映像を作らせて頂いているものもあります。(初めてそのサイズで作ったのは実は10年位前なんですYO)とにかくサイズが大きくなると、パソコンの動きが遅くなって、映像を作るときの面白いアイデアも遅くなります(笑)
こんな状態でも後2年経てば
「地デジ」完全移行
その頃には、さすがに、今使っているパソコンもカメラも買い替え時(今の段階でカメラは微妙
もっと使わせてくれ!sony PD150!!sony!!!ちゃんとカメラを直してくれ
)
もう少し安くなっているのでしょうか?そんなことより。私たちどうなっているんでしょうか?(笑)