?)を披露したりなど,ユーモアたっぷりの語り口で,会場は笑いに包まれっぱなし。 なおWife-o-Meterとは,“奥さんのゲームへの興味度を示すメーター”とでもいうべき意味の造語,DQ10 RMT。ゲームに興味のない人がどうしたらゲームに興味を持つのかを計る指標として,奥さんのような身近な人が適しているというのだ。 宮本氏の奥さんは,「スーパーマリオブラザーズ」のようなゲームには一切興味を示さなかったらしいが,敵の出てこない「どうぶつの森」や,犬と戯れる「nintendogs」で徐々にゲームに興味を持つようになり,今では宮本氏にゲームの勝負を挑むほどになったという。任天堂が基本戦略として掲げる“ゲーム人口拡大”において,Wife-o-Meterは現在のところ効果的に働いているといえるわけだ。ニンテンドーDSやWiiの快進撃の陰の功労者は,実は宮本氏の奥さんだったりするのかもしれない。 また,宮本氏の講演で筆者がとくに印象に残ったのが,「心がけているのは,FF14 RMT,プレイする人の顔を思い浮かべながらゲームを開発すること」という氏の言葉だ。 開発者は誰でも,つい過ちを犯す。それは,開発者にとっては当たり前なことが,“ゲームをプレイする人にとっても当たり前”だと考えてしまうことである。まったくのゲーム初心者が,ゲーム開発者と同じ意識レベルでゲームに接することができるとは限らない。……いや,できない場合のほうが多いはずだ。 宮本氏自身も,いまだにこの過ちをしょっちゅう犯してしまうと話していた。そこで,先の言葉になるわけだ。プレイヤーの顔を思い浮かべる,つまりプレイヤーの気持ちを想像しながら,ゲーム開発をすることが重要なのである。さまざまなタイプのプレイヤーの顔を思い浮かべ,そこに一様に笑顔が見られるならば,その方向性は間違っていないということだろう。 なお,WiiやニンテンドーDSの紹介映像(実際にプレイさせて,その反応を見るというもの)を流していたとき,宮本氏が,プレイしている人達の,“周りの人”の表情に注目していたのが,個人的には興味深かった。プレイヤー達が初めてこれら新ゲーム機に触れ,ゲームを楽しんでいる様子を撮影しているだけだと説明されたところで,(こう書くと身もふたもなくて恐縮だが)基本的に宣伝用の映像なので,当たり前といえば当たり前である。しかしそこに映し出された人達は,プレイヤー本人以外も,みんな笑顔なのだ。つまり,“子供が本当に楽しんでいる”のが嬉しくて笑顔がこぼれるおじいさん,“恋人がゲームに夢中になっている”様子が面白くて一緒にはしゃいでいる男性,といった感じである
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