。遮蔽物から飛び出て緊急回避をした場合でも,ugg アグ,ARモードを発動すれば,次の遮蔽物まで逃げ続けることしかできない……という状況にはならず,わずかな隙を突いての反撃が十分可能だ。  VANQUISHに登場する敵の攻撃はかなり激しく,TPSとしての難度はどちらかというと高いのだが,カバーという受け身のシステムだけでなく,ARモードという攻防一体のシステムも用意されているため,状況に応じてさまざまな戦い方が楽しめる。圧倒的なスピード感ばかりが注目されがちな本作だが,その戦術性の高さも相当なものだ。  筆者は最初,ブーツ,ARモードをあまり使わず,一般的なTPSと同じ感覚で(カバーアクションにも頼りつつ)本作をプレイしていたのだが,プレイを進めていくにつれ,ARモードが攻撃にも,防御にも有用なシステムだと気付いてからは,プレイスタイルが一変した。  慣れないうちは,どうしても瞬殺したい敵や,どう考えても避けきれない攻撃に出くわしたときに,“切り札”的な感覚で使っていたのだが,数時間ほどプレイしたあとは,ペース配分も意識しつつ,状況に応じて指が勝手に反応するようになっていた。ARモードによって戦況をコントロールする気持ちよさは,本作の大きな魅力の一つと言えるだろう。  一方,VANQUISHのもう一つのウリであるブーストだが,こちらにも,移動時間の短縮やヒット&アウェイといった,さまざまな使い道がある。また,ブースト中に銚膜工毪长趣摔瑜辏珹Rモードとの併用も可能になるなど,プレイヤーの技術次第でその利用価値が高まっていくところも面白い。  ただ,ARモードとブーストに関しては,エネルギーゲージを使い果たしたことによるオーバーヒートに注意したい。オーバーヒートしてしまうと,再びゲージが溜まるまでの一定時間(時間にして10秒くらいか),ARモードとブーストの両方が使えなくなってしまう。こうなってしまうと非常に危険なため,ペース配分には十分に気を配っておく必要がある。 「遮蔽物に隠れていればとりあえず安全」……という常識は通用しない!?  ARモードとブーストに関しては先に触れたとおりだが,それを抜きにしても,VANQUISHはTPSとして実に興味深いゲームだ。  たとえば,カバーアクションが生み出しがちな膠着状態については,ARモードを活用すれば(プレイヤーの好みに応じて)十分打開可能だ。それに加えて,本作では一部の遮蔽物が“壊れる”ため,常に,比較的安全な状況から一方的に攻撃できるとは限らないのだ
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